ウスグモスズ
ウスグモスズ(コオロギ科クサヒバリ亜科):
8月も末の朝、玄関の外構壁に長いヒゲの小さな虫が止まっていました。
肉眼で見たときには何者か判然としなかったのですが、2、3枚撮ってから更に寄るとすぐに跳んで姿が見えなくなりました。(画像はクリックで拡大します)
Web上で画像検索の結果、「ウスグモスズ」のメスと分かりました。はじめて撮れた写真です。
ただ、玄関先に飛んでくるくらいですから、それほど希少なものではないはずですが、樹上性でしかも小さく目立たないため、普段は気づかないだけかも知れません。
ウスグモスズは体長の4倍以上も長い触覚と大きな複眼を持った体長6~8mmほどの樹上性のコオロギの仲間で、外来種ですが、原産国は分からないということです。
オス・メスともに鳴かず、オスの翅もメス同様の網目のような翅脈になっているのが特徴だそうで、オスの翅脈がメスに似ているのは、鳴かないことに起因しているのではないかと推測されています。
オスとメスの区別はいうまでもなく、産卵管の有無で分かります。
成虫の出現時期は8~10月、分布は本州。
本種は関東地方で発見され、その後関西でも見られるようになっているそうです。
(参考: 金尾滋史:滋賀県におけるウスグモスズの記録.「月刊むし」 No.480、p41(2011))
| 固定リンク
« アサガオ、ノアサガオ、マルバアメリカアサガオ、マメアサガオ、ヒルガオ | トップページ | シロツバメエダシャク、ニワトコドクガ、ユウマダラエダシャク、サザナミスズメ、ゴマフリドクガ、クサカゲロウの仲間幼虫 »
「昆虫」カテゴリの記事
- モンキチョウ(2021.02.22)
- ナナホシテントウ(2021.02.06)
- 越冬中のキタテハ(2021.01.28)
- ヤノナミガタチビタマムシ、フサヤスデの仲間(2021.01.14)
- ツバメシジミ、キチョウその他(2020.12.12)
コメント