ザクロソウ、ツルマメ、エノコログサ、トキワハゼ、ホトケノザ
毎シーズン常連の”撮り置き”雑草の続きです。順不同。
●ザクロソウ(ザクロソウ科):
水田や畦道の雑草は、春の田植えの前や秋の稲刈り後の圃場整備で大半が駆除されてしまいます。
しかし時間が経つと比較的乾いた田の畦のへりにも小さな植物たちが生き残って花を咲かせ、実をつけます。
ザクロソウもそんな植物の一つです。草丈は5~10cmほど。見かけによらず強力な繁殖力を持ち、人為的撹乱に強く、発芽するとすぐに花を咲かせ、花後はすみやかに果実をつけて種子を放出します。
花は直径数mmの小さなもので、5枚の白い花弁に見えるのは萼片です。また花は午前中しか開きません。
花後にたくさんの茶色の果実が付いモジャモジャの塊のような群落を作っています。果実を手のひらに載せて揉んでみるとたくさんの芥子粒のような小さな種があふれ出してきます。
花期は7~10月。
●ツルマメ(マメ科ダイズ属):
道端や野原に生えるつる性の1年草で、ダイズの原種ではないかといわれています。
他の植物などに巻き付いて生育します。茎の長さは1~3mで、茎には茶色の毛が密集しています。葉は3枚の楕円形小葉です。
8~10月にかけて赤紫色の小さな蝶形花を数個つけますが、今頃はたくさんの豆果ができて、サヤを開いて見ると小さな大豆のような豆が入っています。
●エノコログサ(イネ科):
”ねこじゃらし”でおなじみの花穂をつけるエノコログサ3種。たいてい同じフィールドに仲良く生えています。
花穂に黄金色の剛毛が生えるキンエノコロ、剛毛が紫色のムラサキエノコロと、花穂が緑色のエノコログサで、これが一番多いでしょうか。
●トキワハゼ(ゴマノハグサ科):
畦道や空き地、庭の隅などにほぼ1年中生えてくる小型の雑草です。そして花も厳冬期をのぞいて、ほぼ1年中見ることが出来ます。
花は唇形花で、上唇は紫色、下唇は淡紫色、中心付近には黄色と橙色の斑紋があります。
また同じフィールドで比較的容易に、上唇、下唇とも白色のシロバナトキワハゼも見られます。
●ホトケノザ(シソ科):
畦道に咲いています。春を告げるシンボル的な雑草ですが、初冬にも小春日和の暖かな日だまりで花をつけていることがあります。
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