コバネイナゴ幼虫、ウスイロササキリ、イボバッタ、カネタタキ(♀)、クルマバッタモドキ
夏草が除草作業で刈り取られた後、再び伸び放題になっている草原にたくさんのバッタ類が生息しています。
特別目新しいものはいませんが、何となく撮ったものばかりです。
●コバネイナゴ幼虫:
稲刈りが終わった田んぼ周辺の雑草地にたくさんの(多分)コバネイナゴ幼虫がいました。雑草の葉を囓っています。もちろん、周囲には成虫もたくさんいます。
●ウスイロササキリ(キリギリス科):
ササキリ類には4種(ササキリ、ホシササキリ、ウスイロササキリ、オナガササキリ)がありますが、写真だけではなかなか素人には判別が難しいです。
確信はありませんが今回はウスイロササキリ、としました。大きさ(体長)は25~30mmで、どこでも普通に見られ、比較的背の低い草地などに棲んでいます。
年に2回発生。緑色型と褐色型があります。近づくとすぐにくるりと草の反対側に回り込んで隠れます。♂はシリリリ、シリリリ」と鳴きます。出現期は 6~10月、分布は日本各地。
●イボバッタ(バッタ科):
灰褐色と暗褐色のまだら模様で、少しゴツゴツした感じのある見栄えのしないバッタ。胸部背面にイボ状の突起があります。
草地周辺の路上で普通に見られ、人家周辺や畑のまわりにもたくさんいます。
じっと止まっていると、地表にまぎれて見つけにくいです。
いろいろな植物の葉を食べます。
大きさ(体長)は18~23mm、出現時期は7~11月。分布は本州、四国、九州。
自宅前の道端で。
●カネタタキ:
夏の間からイヌマキ(常緑樹)の枯れた古葉が雨風の度にバラバラと落ちてきて、その都度の掃除も面倒なので、枝をばさばさ叩いて枯れ葉を落としていたところ、住み着いているカネタタキが一緒に落ちてきました。
翅はなく、大きさは8mmほどで、♀だったようです。ご近所の庭木にも住み着いていて、通りからは日中でもチンチンチンという鳴き声が聞こえますが、普段姿を見ることはまずありません。
●クルマバッタモドキ(バッタ科):
草原にたくさんいて、舗装された遊歩道にも出てきてじっとしているのをよく見かけます。見かけはヤマトマダラバッタにもよく似ていますが、生息環境からクルマバッタモドキ、としました。
褐色と薄灰色のまだら模様で、胸部背面に、1対の「く」の字形の白線があります。クルマバッタの褐色型にも似ていますが、本種は背中が盛り上がらないでまっすぐ。
大きさ(翅端まで)4~6cm。出現時期は7~11月。分布は日本各地。
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