エゾミソハギ、ヨシ、タコノアシ、ヤナギタデ、カワヤナギ
10月中旬、渡良瀬遊水地で観察した湿地に生える植物のメモ記録、続きです。
●エゾミソハギ(ミソハギ科):
普通に見られるミソハギに似ていますが、本種は葉の基部が円形で茎を抱き、茎と共に毛があるので区別できます。
●ヨシ(イネ科)の根茎:
かつては地域の産業としてよしず作りに使われてきました。地中を這うヨシの根っこです。細竹のタケノコのようです。
●タコノアシ(タコノアシ科):
草丈50~90cmになる多年草です。花には花弁がありません.秋には全体が赤くなり、果実が並んだ様子が名前の通りです。(準絶滅危惧に指定されています。)
●ヤナギタデ(タデ科):
草丈50~80cmの1年草です。本種が”蓼食う虫も好きずき”に言われているタデで、茎や葉をちぎって噛んでみると、ウェッとなるほど苦辛いです。囓るのもほどほどに。
●カワヤナギ(ヤナギ科):
新たに掘削された湿地でまだ何も生えていない更地の区域に単独の生育が認められました。
ヤナギの仲間は、河原や崩壊地など撹乱された荒れ地に真っ先に入ってくる先駆(パイオニア)樹種の一つです。
綿毛のついた小さな種子を風に任せて大量にばら撒き、種が辿り着いたところで高い発芽率と旺盛な成長力に物をいわせて荒れ地に定着し、ほかの植物の生育を妨害する困りものです。
貴重種が生えている場所に侵入したものは除去する必要がありますが、小さな苗木でも、地中深く長い根を伸ばしていて、少し引っぱったくらいでは簡単には抜けません。
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