セアカヒラタゴミムシ
セアカヒラタゴミムシ(オサムシ科):
11月下旬、そして12月上旬の晴れて冷え込んだ日の午前中に、それぞれ草地の遊歩道上に転がっていた個体です。
先に見かけた“胸の背部(前胸背板)と前翅の中程に赤褐色の斑紋がある個体”(タイプ①)は、手で触れてみると肢がわずかに動きましたのでまだ生きてはいました。
後の、“前胸背板が黒色で、前翅の中程に赤褐色の斑紋がある個体”(タイプ③)は死んでいました。
首が折れた感じで固まっていました。
本種は夜行性なので、どちらも夜間に這い出した後に”遭難”したのでしょうか。
セアカヒラタゴミムシ:
体は黒色で大きさ16~20mm、脚は黄褐色のゴミムシで、平地から山地にかけて分布し、公園や人家周辺でもよく見られる普通種です。
夜行性で、昼間は草の根ぎわや石の下、溝の落ち葉の下などに隠れていて、夜になると活動し、昆虫類などの死骸を食べている掃除屋さんです。灯火にもよく飛んできます。
このゴミムシには体色に大きな個体差(変異)があり、そのパターンは、
① 前胸背板は赤褐色で、前翅の中央部にも赤い斑紋があるという一番わかりやすいタイプ
② 前胸背板は赤褐色ですが、前翅の中央部には赤褐色の斑紋はないタイプ。
③ 前胸背板は黒色ですが、前翅の中央部には赤褐色の斑紋があるタイプ。
④ 前胸背板は黒色で、前翅の中央部にも赤褐色の斑紋がない、すなわち見かけは全体が黒色のタイプ(参考: http://www.g-sigma.co.jp/07_beetles/hyouhon/picture/K0202.jpg )
こちらは前胸背板の形状などで他種と区別、判断できそうですが、私のような素人には無理なことです。
出現時期は3~11月、分布は日本各地。
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