サデクサ
今日は第46回衆院選の投票日。これからの”日本丸”の行く先を決め、舵輪を操作するクルーを選ぶ日です。暗礁に乗り上げないように期待を込めて。
さすがに寒くなって、節約暖房の室内で、冬だから寒いのは当たり前、とやせ我慢はしてみても,寒いですね。
さて、社会情勢には無関係の相変わらずの閑話です。
サデクサ(タデ科):
10月中旬、水路草地の水際に、一見すると草姿が似ているミゾソバと並んで少数の株が生えていました。
こちらはミゾソバです。
●ミゾソバ:
●サデクサです。はじめての記事です。
数株のサデクサが水際から草地に這い上がっていて、根元、生え際は観察困難なところでした。
本種はミゾソバに較べて分布はやや稀な1年草で、地域によっては絶滅危惧種になっているようです。
はじめて観察したわけではありませんが、これまで見かけた場所は足下の良くない水際で、あまり近寄れない(近寄って観察する気もなかった)環境だったため、実のところミゾソバと区別は出来ていませんでした。
秋のはじめにミゾソバと一緒に生えて花が咲くと、ミゾソバは淡紅色ですが、こちらは咲き始めの時期にはほぼ白色で、当初はミゾソバの白花株かとずっと思っていたのです。
これが大きな間違いで、晩秋の果実期には赤色になることが分かりました。
あらためて、鋭い刺のある茎を手袋をはめてズルズルと引っ張り上げて見ると、ミゾソバに較べてはるかに硬く鋭い棘で、葉はミゾソバのような”ほこ形”ですが、幅はずっと狭く細長くて簡単に区別できるものでした。
またミゾソバにくらべて、托葉鞘の上部は大きく耳状にはりだし、歯車のような鋸歯があるのも大きな特徴でした。
その後の10月下旬、はじめて赤い花(花被)を開いてみると、まだ未熟で緑色をした痩(ソウ)果が入っていました。
そして、ミゾソバはほとんど見られなくなった11月中旬になってから再度、残っていた株の花被を開いてみると、熟して黒くなっている種も見つかりました。
サデクサ(タデ科):
水辺に生える1年草の雑草。茎にはママコノシリヌグイのような鋭い下向きの棘があります。
葉は細長い“ほこ形”で、花は「花時」には白色ですが、花後の「果実期」になると花被は紅色になって赤い花に見えます。
草丈は50~160cmで、茎を伸ばして他の植物などに絡みつき、半ばつる状になっていることもあります。
花期は7~10月、分布は本州・四国・九州。
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