冬、鳥の餌になるピラカンサ、アキニレ、エンジュの実
食料が少なくなる冬の間、小鳥の餌になる実をつける公園植樹がいくつかあります。
●ピラカンサ
林のゾーンにあるピラカンサ(トキワサンザシPyracantha coccinea)は、晩秋には、葉も隠れてしまうほど赤い実をびっしりつけていましたが、1月中旬には1粒残らず完全に食べられていました。
ヒヨドリやムクドリ、またキジバトや時にはツグミもついばんでいたようです。
同じ日、公園内で林から少し離れた広場前にある大株のピラカンサは、黄色の実(タチバナモドキP.angustifoliaかも)ですが、殆ど食べられないで残っていました。
広場にはいつも人影がありますから敬遠されていたのでしょうか、それとも赤い実ほど美味しくないのでしょうか。
しかし1月下旬に見たときにはもうすっかり”空っぽ”でした。
余談ながらピラカンサには青酸配糖体のアミグダリンが含まれていて有害ということで(食べてみたたことはありませんが)、鳥が食べるとしてもその絶対量や、時期的な含有量の消長なども関係があるのでしょうか。
●アキニレ
公園内に数本植樹されている高木です。小さく扁平なたくさんの果実が出来ています。
遊歩道に近い下枝にはまだたくさん残っていますが、梢の方はだいぶまばらになっていました。
実を食べにやってくるのはアトリ、マヒワ、カワラヒワなどで、皮を剥いて中の種を食べるのに適した嘴をもった小鳥たちです。
●エンジュ
大きな木になります。秋にはくびれたインゲン豆のような細長い鞘の果実がたくさんぶらさがっています。
冬になるとやはりムクドリやもっぱらヒヨドリがやってきて盛んに囓っています。梢の方はもうほとんど食べ尽くされていました。
実を一つ取って指先で鞘を剥いてみると指先がべとべとします。なめてみると少し甘い味です。タネは黒く扁平で硬くて、食べても素通りしそうです。
もっぱらヒヨドリのような大柄な鳥しかやってこない理由でしょうか。
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