カワヅザクラ(河津桜)/(2013/3/1)
静岡県河津町まで、河津桜の日帰り見学に行ってきました。
寒かった2月のせいで開花は例年より1週間以上遅れているとのことで、全体的にはまだ6~7分咲きくらいでしたが、十分、春を感じてきました。
(画像は観光協会ホームページから)
河津桜は当地でも散歩コースの堤防沿いにも20数本植えられていますが、まだやっと少しつぼみが膨らみはじめた状態です。
”ご本家”の河津町では、1月下旬から開花が始まる早咲きの桜で、3月上旬まで、約1ヶ月以上にわたって咲き続け、花色は桃色~淡紅色と、ソメイヨシノよりもかなり濃く、花期が長いことが特徴とされています。
特に冬の寒さが例年に増して厳しかった今年は、一足早い春を求める観光客でご当地はまだ”立派な枝振り”だけの(花は全く咲いていない)頃から、観光客が訪れていたそうです。
そこで、本日(3月1日)、【関東地方(と九州北部、中国、四国地方)で春一番が吹いて(東海地方の風は春一番とはされませんでしたが)、また午前中は曇天、そして午後4時過ぎ頃からかなり強い雨に見舞われましたが】、オーバーな言いようではありますが、『花に嵐の例えもあるさ、さよならだけが人生だ』(井伏鱒二訳、漢詩・勧酒」(干武陵))、とばかり、日帰りで見学に行ってきました。
現地では、帽子を被るとすぐ飛ばされるほどの風は吹きましたが、さいわいサクラの見学を終えて帰路につくまでは雨は降らず、帰路では折りたたみ傘ではすぐに濡れてしまう雨になりましたが、見学自体は十分楽しむことができました。
出かける前、最新開花情報は河津町観光協会のホームページ(http://www.kawazu-onsen.com/sakura/sakura.htm)に掲載されていますので、本日(3/1)はおよそ6分咲きと予想していました。実際ほぼそのようでしたが、もう十分春の雰囲気が感じられて満足でした。
今週末は大変な賑わいになるでしょうと、地元の方々のお話でした。
当初計画されていた桜祭りの関連イベントも、延長されることになったようです。
なお桜並木からは少し離れたところにある原木は開花が進んでいて8分咲きくらいだったでしょうか、とてもきれいでした。
●原木由来:
●桜並木から離れたところにあった開花日2/2の小木。
1ヶ月後もまだ満開ではありませんでした。
●遊歩道沿いのサクラ並木風景:
〈他人様を写し込まないようにするのは無理でした。〉
カワヅザクラ:
河津桜は、1955年、静岡県賀茂郡河津町田中の地で、飯田勝美氏が原木を偶然発見されたことに由来し、その歴史は意外に新しいのですね。
本種はその後の学術調査でオオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種と推定される新種と同定され、1974年に「カワヅザクラ」(河津桜:学名 Cerasus lannesiana Carrière, 1872 'Kawazu-zakura'))と命名されたということです。
原木は現在も健在でこの地にあり、樹齢は2013年現在でおよそ60年と推定されています。
また、1968年頃からは、このサクラが増殖されるようになり、各地に広がっているようですし、現地でも、また園芸店でも苗木が販売されています。
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コメント
カメラを向けているのは河津桜。なのになぜ、画面の真ん中で、ピースサインのポーズをとる見知らぬ姥桜、二柱。
すでにボケが始まった我が身と同じ御仁とお見受けしてモザイク処理を。
他のサクラもいいけれど、散るのが定め、と、はかなく大空に散っていった予科練生をも象徴するソメイヨシノが一番、美しいなあ、とボケはじめた化石人間は思うのですが・・・
機会があれば、まだ見ぬ薄墨のサクラも見たいものと、スギ花粉とpm2.5を運んでくる狂気のに風に吹かれながら見果てぬ夢を見ている昨今。
投稿: クロメダカ | 2013年3月 2日 (土) 18時44分
まだ季節は冬のようですが、河津桜はもう見頃が近いのですね。
あたかも、「春の使者」・「一番乗りの桜」のようです。
実物は見たことはありませんが、色の濃い花であり、印象的な華やかさを感じさせてくれますね。
高遠のコヒガン桜も色の濃い花ですが、それ以上に濃いようですね。
信州の山の帰りに立ち寄った高遠は、東京方面からの観桜客で溢れていました。
本当は地元に泊まって早朝に眺めるのが良いようですが・・・。
川津桜も、一度は観てみたいと思っていますが、機会に恵まれていません。
昨秋の天城街道~河津は生憎の雨のようでしたが、今回は寒そうだけど、きれいな花が咲いていて良かったですね。
居ながらにして桜見物ができ、ありがとうございました。
投稿: ハクナマタタ | 2013年3月 2日 (土) 18時16分