レンプクソウ
レンプクソウ(連福草)(レンプクソウ科):
間近に富士山の見える標高950mほどの山地で。
どうでも良いですが、残雪の中に浮かび上がっていた稲妻形の登山道。
5mm角のサイコロのような小さな頭花をつけたレンプクソウが、木漏れ日の当たる林縁に点々と生えていました。
また遊歩道沿いの開けた草地では群落を作っていました。草地では、まわりの緑に埋没するようにまぎれて、足元を注意していないと見落としてしまいます。
本種は、湿り気のある平地や山地林内に生える多年草で、草丈は8~15 cm。小葉には切れこみがあります。
細長く伸びた花茎先端に、黄緑色で直径5mmほどの小さな合弁花5個が頭状に集まって咲いています。
花序の中で、頂部につく花とまわりの花とでは形が異なり、頂部の花の花冠は4裂し、まわりの花冠は5~6裂しています。
花期は3~5月、分布は(手持ちの図鑑では)北海道~本州(近畿地方以東)。なお近畿地方以西では非常に少ないそうですが、ネット上では記録が見られます。
レンプクソウの記事は今回が2回目です。底面に串を刺した1片5mmほどの小さいサイコロの上面には花弁が4枚で、おしべが8本の合弁花が1個つき、(サイコロの)4つの側面には花弁が5~6枚で、おしべが10~12本の合弁花が一つずつ、総計5個付くという珍しい花の形です。
要するに、細長い茎の上に四角いブロックが載ったような花姿は、一度見ると名前も姿も忘れなくなります。
なお、レンプクソウという和名の由来は、増殖の為に細長く伸ばした地下茎が、たまたま”福”寿草と絡んで”連”なっていたことから、という説もあるそうです。
別名は「ゴリンバナ(五輪花)」。(日本では)1科1属1種の植物。
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