飾り羽の生えたアオサギとダイサギがいて、カルガモの雛もいる春。
繁殖期の春から初夏にかけて、アオサギは嘴が赤みを帯びてきて(普段は上嘴は黒っぽい)、また目先(目と嘴の間)には赤色の婚姻色が現れ、胸や背中に飾り羽も生えてきます。(後頭部に2本垂れ下がっているのは冠羽です。)
またダイサギも同様に、繁殖期には嘴が黒くなり(それ以外の季節には黄色)、胸や背中に白いレースのような飾り羽が生えます。そしてまた目先に緑青色の婚姻色も現れます。
話変わって、毎年初夏になると、カルガモの雛が親鳥の後に並んで、ビルの谷間を横断する姿が自然の風物詩としてニュースになります。
カルガモは12月から翌年の2月頃に番(つがい)になります。そして繁殖時期は4~7月です。(なお抱卵期には番は解消されます。)
以上が前置きです。
散歩コースの橋の上から。
●アオサギが川に降りていました。カメラを向けると、すぐに飛ばず、大股で,ゆっくりと対岸に向かって歩き出しました。冠羽が風に揺れ、飾り羽もきれいで、”あのアオサギ”がいつになくエレガントに見えてしまいました。
(以下の画像はクリックで拡大します。)
●対岸には飾り羽の生えたダイサギが暇そうにして佇んでいました。両者は仲が悪いのですが・・・
●アオサギはためらうふうもなく歩いて行きます。水際に親カルガモ2羽がいて(○印)1羽が大きな口を開けてグワッ(来るな)!と鳴いたようですがお構いなし。
ズカズカとダイサギのいる草地に上がっていきます。親カルガモは慌てて居場所を変えました。
●アオサギがダイサギの近くまで上がったところで,突然ファインダーに飛び込んできたのがカルガモのひな鳥2羽。
ただし黄色いひよこではなく、もう少し大きくなった子供です。(時期的には少し早すぎると思うのですが、原画像から確認したかぎりカルガモの雛に間違いないようです。)
ダイサギもアオサギも、何だ彼奴らは?という風に視線を向けている様子がありありと。
カルガモの子供はすぐに視界から消え、どこかの茂みに隠れてしまったようです。(なお、子だくさんのカルガモなのに、2羽しか居ないのが気になりますが・・・)
しばらくしてアオサギがふわりと飛び立ち、ダイサギは後ろ向きになってきれいな飾り羽を風になびかせていましたが、やがて優雅に飛び去っていきました。
春たけなわのようです。
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