ツマグロヒョウモン第1化成虫
ツマグロヒョウモンは1年間に数回成虫が羽化する「多化性の蝶」で、地域にもよりますが成虫は4~11月頃まで見られ、その間4~5回発生します。
冬は幼虫や蛹で越冬します。
幼虫はスミレ類を食草とし、野生のスミレ類のみならず園芸種のパンジ^ーやビオラなども食荒らしますので、園芸を趣味にしている人には嫌われます。
ひとしきり食害すると地面に降りて、住宅地の道路を横断して他のスミレ類を求めて移動し、また終齢(5齢)幼虫は体長30mmほどで、黒い体に赤い筋があり、トゲだらけの毒虫風の見かけも悪くて一層嫌われることになります。
実際には毒はなく、刺されることもありません。
時にはご近所で、花好きのオバさんが、また毒虫が出た、と割り箸でつまんで駆除してるのを見かけたりします。
前置きが長くなりましたが、今シーズン第1化の成虫の記録です。
去る3/26、道端に生えた野生スミレの株元に、終齢幼虫とおぼしき幼虫を複数見かけていました。(写真再掲)
そして4/7、我が家の野生スミレが生えたプランターの竹串に蛹が1匹ぶら下がっているのを見つけました。(上記の幼虫と直接の関連はありません。)(写真再掲)
何時、蛹になったのかは分かりません。
それを軒下において時々観察していたところ、5/2の午後、赤い体液を排出して蛹から離れ、まだ翅が十分展開していない羽化間もない成虫(♂)を目にしました。
通常7~10日前後の蛹期間ですが、春、第1化の成虫の蛹期間は長いことが知られていますが、やはり少なくとも25日以上だったようです。
ここ数日、朝の気温が低い状態が続いていて、翌日午前中には、まだプランターに居ましたが、午後には姿はありませんでした。
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