カラスビシャク
カラスビシャク(烏柄杓)(サトイモ科):
田んぼに面した道路脇斜面に、毎年の除草作業にも絶えることなく生えてくる多年草で、スギナと共に農家には駆除のやっかいな困った雑草です。
3小葉の葉と、緑色の細い仏縁苞、そこから伸び上がった付属体が特徴で、その草姿はよく目立ちます。
春から夏にかけて肉穂花序を立ち上げますが、花序はウラシマソウを細く小さくしたような姿をしていて、仏縁苞に包まれた花をつけます。
本種は雌雄同株/雌雄異花で、花は仏焔苞の中で咲きます。
仏縁苞基部をちぎってみると、粒々で並んでいるのが雌花で、その上部から短い柄が出て、そのすぐ上にある筒状の白いのが雄花で、さらにひものように長く伸びているのが附属体で、仏炎苞から上に伸び出しています。
本種は山地の道端や畑地などに自生しています。地下茎は球形で、その上から根と茎葉がのび出でます。
葉は1~2枚ほどしかなく、長い葉柄があって立ち上がり、先端に3枚の小葉をつけます。葉柄の中ほどにはムカゴが出来ることがあります。
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