ウワバミソウ(別名ミズ/ミズナ)
ウワバミソウ(蟒蛇草)(イラクサ科):
日射しが林床まで届かず薄暗い山地の杉林に群生していたウワバミソウです。
目立たない黄緑色のつぼみの塊が葉腋から出ていて、何やら白いものも見えたのでとりあえず撮ってきたもの。
本種は雌雄異株で、今回撮った株は(パソコンで拡大して確認できたのですが)短い柄のある花序だったので雄株とわかりました。
わずか数輪ですが、小さな淡緑白色の雄花が開花していました。
開花した雄花です。花の感じはカテンソウに似ています。
ウワバミ(大蛇)の出そうな薄暗い山地の湿ったところに群生する、というのが名前の由来だそうです。
地方によっては昔から山菜の“ミズ”とか”ミズナ”などと呼ばれ、軟らかくみずみずしい茎の部分と、秋に出来るムカゴはどんな料理にでも合う万能山菜として賞味されていて、産地では通信販売などもされているようです。
ウワバミソウ:
山地の湿った斜面に群生する雌雄異株の多年草。茎はみずみずしく、高さ30~40cm。
葉はゆがんだ長楕円形で縁に粗い鋸歯があります。葉腋から花序が出ます。
雄花序には短い柄がありますが、雌花序には柄がなく、葉脇に直接付いています。
花色はほとんど白色。秋に茎の節がふくらんでムカゴ(珠芽)ができ、地に落ちて新苗をつくります。
花期は4~9月。分布は日本各地。
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