ハネナガヒシバッタ
ハネナガヒシバッタ:
ハラヒシバッタと同じ、湿り気のある草地や湿地の裸地表に生息しています。同じ場所/日時に撮ったものです。
体長は♂8mm、♀13mm位で、雌の方が大きいです。
●図鑑よれば、胸背面にショール風の帯模様があるのがオス。紋様にはかなり個体差がありました。
ハネナガヒシバッタの体型は、ずんぐりしたヒシバッタに較べて細身で、体色は暗褐色~暗灰緑色のものが良く目につきました。
名前のように翅が長いヒシバッタの仲間で、発達した後翅でよく飛ぶことが出来ます。
また横から見ると頭が上方へせり出していて、さらに複眼が上に飛び出しているのが特徴です。
(なお、後述※のように外観がよく似た仲間が居ますが、今回はいずれもハネナガヒシバッタとしました。)
食べ物は地表の 微小な藻類やコケ植物など。
天敵は小型カマキリ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。成虫で越冬します。
出現時期は3~11月。分布は本州、四国、九州。
※飛び出た複眼と長い翅など、ハネナガヒシバッタと外観がよく似た仲間に「トゲヒシバッタ」と「ニセハネナガヒシバッタ」がいますが、生息環境や習性は同じです。
・トゲヒシバッタは名前のように胸の両側にトゲがあることで(トゲの無い)ハネナガヒシバッタと識別できます。
・ニセハネナガヒシバッタは、ハネナガヒシバッタに較べて、複眼が触角の生え際より上にあること、さらに中肢腿節の下面にある毛が粗い(ハネナガヒシバッタ)、密な(ニセハネナガヒシバッタ)で区別できるそうですが、識別ポイント(真横/水平位置から)のアングルで撮影した鮮明な画像がなければ、難しそうです。
今回はすべて(上から)見下ろすアングルの画像しか撮れませんでしたが、上記を参照して、撮れた画像のうちの1枚から、少し無理がありますが、すべてハネナガヒシバッタとしました。
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