ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ、キナミシロヒメシャク、ホソミオツネントンボ
5月中旬、中部/伊那地方の山地で見かけた昆虫の続きです、他所でも普通に見かけるものばかりです。
●ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科):
林地の草原を飛んでいました。
大きさ(前翅長)20mmほどでモンシロチョウより少し小さめ。草の上をフワフワと飛ぶ、目玉模様のある薄茶色のチョウ。
翅の裏面には細かい波形のもようがあります。草原や林の周辺で普通に見られます。いろいろな花でよく吸蜜しています。
出現時期は4~9月、分布は日本各地。
なお幼虫の食草は、チジミザサ、ススキなど、イネ科植物各種。
●ダイミョウセセリ(セセリチョウ科)(関東型):
里地の広場を飛んでいました。後翅の縁毛が白くてきれいな新鮮個体でした。
足元に降りると翅をぱっと水平に開いて止まり、撮影サービス精神旺盛な習性です。
前翅のみに白斑のある関東型です。
雌雄同色です。翅の地色は黒に近い褐色で前翅のみに白斑のある関東型と、後翅にも白斑のある関西型に分かれます。
出現時期は5~8月、分布は日本各地。
なお幼虫の食草は主にヤマノイモの葉。
●キナミシロヒメシャク(シャクガ科):
草地に居たガです。
前翅、後翅に小さな黒点が1個ずつ見られる個体と見られない画像がありますが、今回の個体では(黒点は)識別できませんでした。
外見がよく似た近似種が多いので、あるいは違っているかも知れませんが。
大きさ(開張)は22mmほど。白地に黄灰色の縞模様の入ったはねをもつシャクガ。草地に多く見られます。幼虫はマメ科のシロツメクサなどを食べます。
出現時期は5~9月、分布は本州以南。
●ホソミオツネントンボ(アオイトトンボ科):
山地で水路がある林縁草地にいました。
大きさ40mmほどで、低山地の水草の多い池などで見られる細身のイトトンボ。青色がはっきりしているので♂のようです。
トンボにしては珍しく、春には体色が青色になりますが、冬の間は褐色になって成虫のまま冬を越し、枯葉にまぎれて見つけにくいという、「おつねん」です。
出現時期は3~12月 、分布は日本各地。
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