チゴユリ(花後)、アトジロサビカミキリ、フキバッタ幼虫、ツチイナゴ、イチモンジチョウ
5月末、山地の林縁斜面に群生するチゴユリの花を見たくて出かけた自然公園でしたが、既に時期遅れで花はすべて終わりで、青い小さな実が出来ていました。
その際にハイキングコースで目にした昆虫の余録です。
●チゴユリ(花後)(ユリ科チゴユリ属):
自然公園の山地斜面林床に群生しています。5月下旬でしたが花は終わりで、花のあとに出来た小さな実が一つ付いていました。
本種は山地の林間に生える多年草。茎は高さ15~20cmでほとんど枝分かれしません。茎の先に1~2個の花を下向きにつけます。花後に球形の液果ができ、熟すと黒くなります。花期は4~5月、分布は日本各地。
●アトジロサビカミキリ(カミキリムシ科):
雑木林沿いの擬木にいました。大きさ10mmほど。黒褐色~赤褐色で、上翅後半部の白色が目立つ小型のカミキリムシ。
出現時期は4~8月、分布は日本各地。
●フキバッタ幼虫(イナゴ科フキバッタ亜科):
詳しいことは分かりませんが、一般的には翅が短く飛べないので移動距離が短く、生息地域、環境ごとに特徴のあるものが多いそうです。
フキやクズなどの葉を食べています。分布は日本各地。
●ツチイナゴ(バッタ科):
草地にいました。涙目(涙の跡の様な)模様がトレードマークのツチイナゴです。
葛の葉などをよく食べます。他のバッタのように卵ではなく、成虫で越冬します。
出現時期は3~7月、10~11月、分布は本州、四国、九州。
●イチモンジチョウ(タテハチョウ科):
林縁に飛んでいました。足元に降りて、傾いた陽に向かい翅を開いてサービスポーズ。
大きさ(前翅長)3cmほど。黒地に白色一文字模様を持つタテハチョウの仲間。
林縁や都市郊外でも見られます。
出現時期は5~10月 、分布は日本各地。
なお幼虫の食草は、スイカズラ、キンギンボクなど、スイカズラ科の植物。
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