コウゾ(楮)
コウゾ(楮)(クワ科):
郊外の雑木林にかなり大きな株が1本ありました。
5月初旬、特徴的な花が付いているので気がつきました。
雄花は、枝から柄のある白い花の塊になってぶら下がり(下から見上げたアングルのため柄が写っていません)、雌花は、花柱が伸びた毛玉のような外観で上部の葉腋についています。
5月中旬になると白い塊のような雄花はすべて落ちてなくなり、毛玉の雌花だけになっていました。
そして6月中旬には、木イチゴに似た粒々の赤く熟した実ができていました。
●コウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種と考えられています。
山野に自生しますが、樹皮が非常に強いので、品種改良されたものがミツマタ同様に和紙の原料として栽培されています。
(手元の「樹木大図鑑」では)雌雄同株で( 註→コウゾは雌雄異株とする記事が多く、また「雌雄異花または雌雄異株」と記載されていたり、「雌雄同株」とする記事もあり、素人には分かりませんので、今回はとりあえず手元の図鑑により雌雄同株としましたが、場合によれば、これは雌雄同株のヒメコウゾなのかも知れません。)、柄のある雄花序は白い花の塊のように、枝の基部につき、雌花序は長い糸状の花柱が伸びた毛玉のような外観で、上部の葉腋についています。
6月には赤く熟した甘い実ができます。
花期は4~5月、分布は本州、四国、九州。
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