サトクダマキモドキ幼虫(初齢/3齢)
サトクダマキモドキ幼虫(初齢/3齢)
5月下旬、道端に自生したアカメガシワの葉上に、これまでにも見覚えのあるサトクダマキモドキの初齢幼虫が集まっているのを目にしました。
体長は計測していませんがおよそ8~10mmほどだったでしょうか。
近寄っても逃げることはなく、体の数倍もある長い触覚をゆっくり動かす程度で、じっとしています。
外敵がやってきた時にはどうしているのでしょうか。
6月最終日、玄関先の庭木の下に、一匹の幼虫が”落ちて”いるのに気がつきました。
何度か出入りしていたので、よくぞ踏みつけなかったと思ったことです。
体長およそ15mmくらいで、体に一対の黒点がある3齢幼虫でした。
指先でさわると、ピョンと10cmほど跳ねるだけで、またじっとしています。
夜行性ということで、どうしても日中は動きが鈍いようです。
日よけのゴーヤ(ニガウリ)の葉に載せるとスローモーションでゆっくり移動して、しばらくするとまたじっととまっています。
.ただその時には大事なアンテナである長~い触覚の手入れに余念がありません。
そのすぐ近くには、庭にたくさんいるササグモ(徘徊性で、網を張らず、歩き回って獲物をとる)の姿が数匹あって、お節介ながら、それらのササグモは爪先でピンとはじき飛ばしてとりあえず追い払っておいたのですが・・・。
当日は日暮れ時までずっと同じところに姿を留めていましたが、翌朝には見当たりませんでした。
●サトクダマキモドキ(キリギリス科ツユムシ亜科またはツユムシ科)
全身がきれいな緑色のキリギリスの仲間。大きさは約5cm。樹上性で、山地林縁部などに生息していますが、市街地の公園や人家の庭にもやって来ます。
年1回の発生。卵で越冬し、幼虫は5~6月頃孵化し、8月には成虫になります。
雌成虫は、果樹にも飛来するようで、茶畑では細枝に裂傷を作って産卵するため、“害虫”になるようです。(参照)→
http://wiki.tenteki.org/index.php?cmd=read&page=%A5%B5%A5%C8%A5%AF%A5%C0%A5%DE%A5%AD%A5%E2%A5%C9%A5%AD&word=%A5%B5%A5%C8%A5%AF%A5%C0%A5%DE%A5%AD%A5%E2%A5%C9%A5%AD%20
主に夜行性で、飛翔力に優れ、雄は灯火に集まります。日中は葉の上でじっとしていることが多いようですが、驚くと昼間でも飛びます。
植樹などによって移入すると考えられています。
成虫の見られる時期は8~11月。分布は本州、四国、九州。
なおよく似た仲間に、前脚が褐色の「ヤマクダマキモドキ」がいます。
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