ウラゴマダラシジミ
ウラゴマダラシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科):
6月下旬の山地林縁で見かけました。
午後の曇り空のもとで、手ぶれ写真しか撮れませんでした。
シジミチョウの仲間であることはすぐわかりましたが、“ゼフィルス”の仲間のウラゴマダラシジミと分かったのは図鑑を調べてからです。
初めての記録です。
やや大型、裏翅は灰白色で、縁に沿って2列の黒紋列があります。
(表翅は暗褐色の縁に紫青色の大きな紋がありますが、今回は全く翅を開かず、観察できませんでした。)
大きさ(前翅長)17~25mm。
初夏、一番に姿を見せる”ゼフィルス”の仲間です。多くのゼフィルスは後翅に尾状突起を持ちますが、本種にはありません。
幼虫の食葉樹はモクセイ科のイボタノキ、ミヤマイボタ。
成虫もイボタ類が自生する平地~山地川沿いなどで見られ、イボタやクリなどの花に来て吸蜜することが多い。
本種は小枝や幹に卵を産み産につけ、卵で越冬します。
出現時期は年一回、5月下旬~7月 、分布は日本各地。
※ゼフィルス:
樹上性で、平地や山地の樹林沿いに生息する、翅の色彩が特別美しいシジミチョウの一群が多くのファンに“ゼフィルス”と呼ばれ、親しまれています。
ゼフィルスはラテン語で“西風”という意味のzephyrosに由来しています。
日本には25種のゼフィルスが生息しています。
主に梅雨の時期、年に一度だけ現れる(1化性の)シジミチョウの仲間たちです。
樹上性で、時期も限定されるため、開翅した美しい写真を撮るのはなかなか大変のようです。
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