アーティチョーク(チョウセンアザミ)
散歩道で通りがかりの人から、“道端でこんな花を見かけたのですが何でしょう、巨大なアザミのようなのですが”、と声をかけられ、デジカメの画像を見せられました。
拝見するとなるほど一見、市街地にもはびこって駆除に手を焼いているアメリカオニアザミを更に大きくしたような花姿が画面いっぱいに写されていました。
すぐには分かりませんでした。
伺った撮影場所は近くだったので翌日行ってみました。
近くの農家の庭先、というか広い畑地の入り口で、大木の根元に植えられている数株のアーティチョーク(Artichoke、Globe artichoke、学名:Cynara scolymus)でした。
本種は地中海沿岸原産のキク科チョウセンアザミ属の多年草で、和名はチョウセンアザミ(朝鮮薊)。
若いつぼみが食用にされる花菜類で、ヨーロッパやアメリカでは広く食用とされているそうですが、日本では野菜としてはあまり普及していないようです。
草丈は1.5~2mで、葉は50~80cmに達し、つぼみは8~15cmにもなります。大人の握り拳ほどもある大きなつぼみを見て、”食べられる“というイメージはなかなか湧いてきませんでした。
茹でるか蒸すと、ユリ根のようにほくほくして美味しいのだそうですが。
参考:
●アメリカオニアザミ:
近郊の方々ではびこるヨーロッパ原産の多年草。強力な繁殖力を持つ「要注意外来生物」です。
大きな綿毛の種(痩果)をまき散らしていて、風の強い晴天の日には、我が家にも飛んできます。
全草に硬く鋭い棘があり、素手ではさわれません。うっかり触れるとケガをします。
蔓延した各地域では駆除対策に頭を悩まされているようです。
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