マツカゼソウ、キツネノカミソリ(8月の山地で)
●マツカゼソウ(松風草)ミカン科:
曇天ながら湿度が高く、汗の流れる夏の山地で、日陰になる林縁に一叢生えていました。
名前のように、わずかの風にも優しくそよぎ、目には涼しげに映りました。なお、揺らぎ続けるせいで、花のアップはピンボケになりました。
本種は山地の林縁などに生える多年草です。
茎は高さ50~80cm、上部で分岐し無毛。
葉は3回3出複葉で互生し、小葉は倒卵形でやわらかです。
花は小さな白色4弁花で、平開しません。花弁は長楕円形で、長さ3~4mm。
花期は長く8~10月、分布は本州(宮城県以南)~九州。
(画像はクリックで拡大します。)
●キツネノカミソリ(ヒガンバナ科/クロンキスト体系ではユリ科):
同じような林縁の開けた草地に咲いていました。
明るい林床や林縁などに自生する多年生草本球根植物で、ヒガンバナ同様 有毒です。
早春のまだ他の草が生えていないうちに、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には一旦葉を枯らして落とします。
そして、お盆(8月なかば)前後になると30~50cm ほどの花茎を伸ばし、先端で枝分かれした先に、花被片が6枚の鮮やかな赤黄色の花を散形状に数個つけます。
花期は8~9月、分布は本州(東北以南)、四国、九州。
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