ヤマトウバナ、キマダラセセリの仲間(8月の山地で)
8月下旬の山地で、初めて見かけたヤマトウバナと、(何の関係もありませんが)キマダラセセリの仲間です。
●ヤマトウバナ(山塔花)(シソ科トウバナ属):
山地の林内で見かけた小型の野草です。
本種は山地の木陰などに生える小さな多年草で、平地ではほとんど見かけられません。
茎はやや斜めに立ち上がり、草丈10~25cmになります。葉には短い柄があり対生しています。
葉の長さは2~5cmの卵形~長卵形で先はややとがり、粗い鋸歯があり、また葉の両面にまばらに毛があります。
茎の頂部に花序をつけ、花冠は長さ8mm前後の白色唇弁花を数個ずつ咲かせます。
(以下の画像はクリックで拡大します。)
上唇は浅く2裂し、下唇は3中裂しています。花冠筒部の内側に紫色の斑紋があります。
萼は長さ6mmほどで先は5浅裂して鋭く尖り、まばらに短毛が生えています。
花期は6~8月、分布は中部地方以西、四国、九州。
●キマダラセセリの仲間(セセリチョウ科):
山地林縁に咲いたヒヨドリバナで熱心に吸蜜していました。時々、翅を半開して休息していました。
写真はこれだけで、アングルを変えて撮ろうとしたら逃げられたので情報が少なく、同定は難しいです。
ネット上の画像や手元の図鑑(フィールドガイド日本のチョウ)も参照しましたが、なかなか確信が持てる画像がなく、キマダラセセリの仲間としました。
大きさは、通常目にするイチモンジセセリなどより明らかに小型で、黒褐色の地色に黄橙色の斑紋がある小型のセセリチョウです。
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