バイカモ(夏の姫川源流)
バイカモ(梅花藻)(キンポウゲ科):
毎年のことですが、8月中旬、所用の帰路、立ち寄ってきました。
涌き水を源とする姫川は、58kmの距離を国道148号線と並行して流れ、新潟県糸魚川市の河口から日本海へと注いでいます。
姫川源流部の河床は細かい礫になっていて、冷水中にはバイカモの群落があり、暑い夏の盛りにも、梅の花に似た可憐な白い小さな花を川面に開き、清流とともに涼しげな景観を作っています。
バイカモ:
冷水清流中に生育し、初夏から初秋にかけて葉腋から伸びた長さ3~5cmの花茎の先に花径1~1.5cmほどの、ウメの花に似た白色5弁花を水中に(水中花)、また水面上に(水上花)咲かせます。
生育適温は15℃で、25℃を超えると生育できなくなるということです。
花期は5月~11月、分布域は清流や湧き水のある地域に限られるため、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。
※参考:
バイカモ (ウメバチモ)( Ranunculus nipponicus (Makino) Nakai var. submersus Hara)は、北海道と本州の河川、水路、湧水池などに広く生息する。一年を通して水温が低く (20℃以下; 木村と國井, 1998) 透明度の高い水中でないと生育できない。このため生育地域の南限が近畿地方となっており、西限は鳥取県と広島県とされている (角野, 1994)。
参照文献 http://www.kasen.or.jp/c_jyosei/pdf_jyosei02c/jyosei02c_118.pdf
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