山地に咲く夏の花(コバノギボウシ、ドクゼリ、シシウド、チダケサシ、ツリフネソウ、ヤマユリ、ウバユリ
夏の山地で普通に見られる植物です.(順不同)。
●コバノギボウシ(小葉の擬宝珠)(ユリ科ギボウシ属):
山野の湿り気のあるところに生える多年草。
花期は8~10月。分布は日本各地。
●ドクゼリ(セリ科ドクゼリ属):
山地の湿地や水辺に生える、名前の通り有毒の多年草。草丈は80~100cm。
茎先に複数の散形花序を出し、花径3~5mmの白色小花が密に咲いた球形の小花序をつけます。
花期は8~10月、分布は日本全国。
●シシウド(セリ科シシウド属):
山地に生える大型の多年草で、根は太く、花茎をつけるまでに4~5年かかり、花が咲いて実をつけると枯死してしまいます。
花は茎頂の大型複合散形花序に、白色5弁の小花を多数つけます。
花期は7~8月,分布は日本各地。
●チダケサシ(乳蕈刺)(ユキノシタチダケサシ属):
山地から里地の湿り気のある草地や林縁に生える多年草。
高さ1mほどの長い花茎を出してほぼ白色~わずかに紫色を帯びた花を咲かせます。
和名の由来は、乳蕈(チダケ)というキノコを茎に刺して持ち帰ったところからだそうです。
花期は7~8月、分布は本州、四国、九州。
●ツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属):
山地のやや湿ったところに生育する1年草。
花期は8~10月、分布は日本各地。
●ヤマユリ(ユリ科ユリ属):
山地から平地の半日陰になる斜面や、明るい林、草原に生える多年草(球根植物)。
花の大きさ、優美さ、香りなどから日本の百合の女王とも呼ばれています。
花期は7~8月、分布は東北地方から近畿地方。(なおその他の地域でも栽培されていたものが逸出して野生状態で見られることがあります。)
●ウバユリ(ユリ科ウバユリ属):
主に山地の林下、林縁や藪など、薄明るい場所に生育する多年草です。
花期は7~8月、分布は関東地方以西、四国、九州。
(写真は上から順に)
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