サカハチチョウ(夏型)
サカハチチョウ(逆八蝶)(タテハチョウ科):
●夏型:
山里林縁で、コアカソが群生している草地の日当たりを飛んでいました。
(余談ながら、コアカソを食草とするフクラスズメ(蛾)の、派手な色の幼虫もたくさん目につきました。)
本種はモンシロチョウほどの大きさの、やや小型のタテハチョウの仲間です。特に珍しいチョウではありませんが、平地には少ないようです。
前翅長20~24mm。年2回発生し、春型(4~5月)と夏型(7~9月)があります。
そして春型と夏型では同じ種とは思えないほど模様や色に違いがあります。
春型の翅表は黒褐色に橙色の斑紋模様です。
●春型(2010/6月初旬、山里で撮影したもの再掲):
夏型は、先の写真のように、名前の由来になった黒褐色に白い逆「ハ」の字の帯が目立ちます。
成虫は花などの蜜も吸いますが、動物の糞の水分を吸いに集まったり、時には人の汗を吸いに寄ってきたりもします。
幼虫の食草はイラクサ科のコアカソ、イラクサ、ヤブマオなどで、これらが生えている山地で(成虫ともに)普通に見かけられます。
出現時期は4~6月および7~9月、分布は日本各地。
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