夏の続きのチャバネセセリ、ヒメジャノメ、ムラサキシジミ、セスジスズメ
真夏の暑さがぶり返したところで、9月の始まりです。
花がなくなった庭先にも、毎日のようにアゲハやセセリチョウ、シジミチョウなどが立ち寄り”通過”していきます。
日中はもっぱらエアコン付けっぱなしの室内に”蟄居”、夕方、陽が傾いてから、いっこうに涼しくならない庭に出て、乾ききった鉢植えなどに散水している昨今。
枯れてダメになったものもいくつか。
以下は8月末日、片手にカメラ、一方に散水ノズルを手にして、うろうろした、夕刻一時の顛末記録です。
●チャバネセセリ:
水撒きをしていて、最初に飛んだのはチャバネセセリ。アジサイの葉に止まりましたが、夕刻で黒っぽく見えます。
翅も大分傷みがあるようです。
●ヒメジャノメ:
こちらもよくやってきます。日陰を選ぶようにヒラヒラ飛んで辺りを一巡してから飛び去っていきます。
この時も、散水していた木陰から姿を現して隅の小枝に止まったあと、なんとジャージのズボンに止まりました。
(あとで写真を拡大してみたら、口吻をのばしてズボンを吸っているのです。恥ずかしながら、汗のにおいがする”汚物”と認定されたようです。洗濯しなくちゃ・・・)
しばらくして、またヒラヒラ飛んでいきました。
●ムラサキシジミ:
生い茂って、西日を遮るカーテンの役目を完璧に果たしているゴーヤの葉陰にとまったのは、前翅の先がやや尖っている特徴からムラサキシジミと分かりました。
これまでにも時々やってきたのですが、逃げ足が速くてなかなか撮れません。
この時は遠くから1枚撮れて、
少し近寄るとすぐに逃げられましたが、しばらくすると再び戻ってきました。
そこで、迷惑だったでしょうが、近くにあったプラスチック容器とメダカ水槽のゴミすくい網で、止まった葉っぱごと、蓋をするようにして捕獲し、そのまましばらく放置。
落ち着いたところでそっと蓋を取って写真撮りに。なかなか美しいお姿でした。
蓋がないのを察知するとすぐに飛んで、マキの葉の高いところに止まり、しばしお休みの後、飛び去りました。
(画像はクリックで拡大表示します。)
ちなみに、ムラサキシジミ(成虫)は訪花することは少なく、成虫が主に何を摂取しているのか良く分からないそうです。
なお幼虫の食葉樹は、散歩コースの公園にも植樹されているアラカシ、スダジイなどのブナ科常緑樹で、場合によってはクヌギ、コナラなど同じブナ科の落葉樹も食べるとのこと。
●セスジスズメ:
散水中、最後に飛んだのは、マキの葉陰にとまっていたセスジスズメ。水をかけると駐車場のフェンスに止まったのを見届けました。
水遣りを終えてから覗いてみるとまだぶら下がったままだったので1枚撮りました。
暗くなってから、フラッシュなしの画像で、色は少し変ですが、翅もずいぶん傷んでいて、これまでの苦労の跡が偲ばれる姿でした。
(余談ながら、屋外のメダカ水槽に水道水を補充していて、野生メダカが1匹、白いお腹をみせて大往生しているのを見つけ、”埋葬”も。
一般的に、自然界でのメダカの寿命は1年少々といわれていますが、水槽で飼育すると2~3年は生きていて、大きさも4cmほどの”体格”になります。
なかなか目につきにくいのですが、親に”食べ残された”生まれて間もない大きさ5~10mmほどの仔メダカも、10匹くらいはいたようです。)
それぞれ、過ぎた夏の余韻を残す、生きとし生けるものの姿です。
| 固定リンク
「昆虫」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヨトウガの卵( バラの葉裏に)(2021.05.23)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- フタテンアツバ、不明のガ、アカハラゴマダラヒトリ(2021.05.20)
コメント