ツメクサガ
ツメクサガ(ヤガ科・タバコガ亜科):
大型の夏草がすっかり刈り取られたあとの草原に、再び伸びだしたシロツメクサが花をつけていました。
真夏日になった日中、その草むらで、いそがしく飛び回っている小さなガを見つけました。
遠目には、黄褐色のセセリチョウくらいの大きさで、止まったときに少し翅を開いていますが、セセリチョウではありません。
近寄ってみると、シロツメクサの花から花へと次々に飛び回っていますが、一つの花の上で動き回りながらもけっこう熱心に吸蜜していて、すぐには逃げないので何枚か撮ることができました。
初見でしたが、特徴がはっきりしているので、すぐにツメクサガと分かりました。
シロツメクサにいるからツメクサガ、わかりやすいです。なお、ついでに言ってしまえば、セセリチョウの方が”可愛い”です。
(画像はクリックで拡大します。)
※ツメクサガ:
大きさ(前翅長)16mmほどの小さなガで、日中に活動し、よく花で吸蜜する、“昼行性の夜蛾”です。
翅の地色は淡黄褐色で、とくに後翅にははっきりした黒褐色の斑紋があります。
幼虫はムラサキツメクサ(=アカツメクサ)やシロツメクサなどのマメ科牧草を食草とします。
農産物ではダイズなど豆類の害虫であるため駆除の対象になります。
発生は6~7月と8~9月の(年に2回発生のピークがある)2化性で、蛹で越冬します。
成虫出現時期は6~9月、分布は日本各地。
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