ヤマノイモ、ウリクサ、ハグロソウ、キツネノマゴ、ママコノシリヌグイ、他
9月が終わります。過ぎてみれば早いもの。
うかうかしていたら月遅れになりそうですが、9月の山地で見かけた植物です。
目新しいものではありませんが、田んぼ道では見られないものが多く、一部は繰り返しの記事です。
●ヤマノイモ:
林縁に生えていました。
一見、草姿はオニドコロなどに似ています。根茎が肥厚して”イモ”になり食べられますが、掘り取るのは大変です。
分布は本州以西の各地。
●ウリクサ(ゴマノハグサ科ウリクサ属):
ずいぶん久しぶりに見つけたウリクサ。道端に生えていました。午後でしたので大部分の花は既に萎んでいました。
本種は、他の雑草に覆われずに土がむき出しになっているような地面に生える、高さ3~5cmの小さな1年草です。
茎は根元から分岐して地面付近に広がっていきます。夏の終わりから秋にかけて茎の先に小さな青紫色の唇形花をつけます。
クローズアップして見るととてもきれいです。
花の後にごく小さな、マクワウリのような楕円形の果実をつけることから瓜草、とのこと。
花期は8~10月、分布は 日本各地。
●ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)
やや日陰になる林縁に生えていました。以前にも観察しています。葉が虫に食い荒らされている数株しかありませんでした。
花期は7~10月、分布は関東以西の各地。
※キツネノマゴ(キツネノマゴ科キツネノマゴ属)も生えていました。(写真下)
こちらは田んぼ道などどこにでも普通に見られる雑草です。
花期は8~10月、分布は本州~九州。
●ママコノシリヌグイ:
金平糖のような花はかわいらしいのに、触ると確実にケガをする鋭い棘があります。
改名できたら良いのに、といつも思うのですが・・・
●ワレモコウ(バラ科);ヤブミョウガ結実(ツユクサ科);そしてシュウカイドウ(シュウカイドウ科)。
明るい草地に生えていました。
*ワレモコウ(写真上)は草地に生える多年草。花期になると茎を伸ばし、先に花穂をつけます。
そしてピンクの小花を花穂の上から下へと順番に咲かせていきます。
花が終わったところから赤茶色の萼だけが残ります。そのため、多くの場合見かける赤茶色の“花”は、花が終わって萼が穂状に残った姿です。今回もそのようです。
花期は8~10月、分布は日本各地。
*ヤブミョウガ(写真中)。たくさんの実をつけていました。またシュウカイドウも花をたくさんぶら下げて、秋本番を告げているようでした。(写真下)
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