ホオズキカメムシ
ホオズキカメムシ(ヘリカメムシ科):
8月下旬に、繁茂した夏草の除草作業が始まった堤防の草むらのヨシにたくさん止まっていたので、通りがかりに、ついつい写真に。
庭にもやってくる、ごく普通に見られるカメムシです。
体長10~13mmで、体は光沢のない黒褐色で、体表に灰色の短い毛が密生しています。
後脚の腿節の部分が太くてガニ股なのが特徴です。
翅を広げて飛ぶときに、鮮やかな橙赤色の腹背部が目立ちます。そこで、暇つぶしに、ヨシの葉にたくさんとまっていた1匹を葉ごと掴んで、翅を広げて、ホオズキ色の腹背部の写真を撮ってみました。
もちろん素手では一切触れないようにして葉で包み込んで。ただし、素手で掴まえて臭いを嗅いだことはありませんが、あまり臭くないそうです。
傍の葉に戻すとしばらくそのままじっとしていましたが、怒っていたでしょうか。
ホオズキカメムシは、身近な環境に普通に生息していて、ナス、トマト、トウガラシ、シシトウ、ピーマン、ホオズキなどのナス科、アサガオ、サツマイモなどのヒルガオ科に寄生するため、農産物の減農薬栽培が普及するなかでは、だだの虫と思われていた本種による食害は意外に大きくて、農業害虫として駆除の対象にもなっているようです。
他の多くのカメムシ同様、成虫で越冬します。
出現時期は5~6月、8月、分布は本州、四国、九州。
なお、和名に由来については諸説が紹介されていますが、ホオズキにしばしば群生するヘリカメムシ科のカメムシだから“ホオズキカメムシ”、というのがわかりやすいと思うのです。
更に、「体がホオズキ色のカメムシ」だから、というのが、私の勝手な解釈です。
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ps.
夜来の雨模様で蒸し暑い朝でした。午前9時20分過ぎ、ドーン、グラグラグラと来ました。いつものことですが、今回は少し大きいな、とすぐにテレビを付けると、しばらくして地震速報が。
震度4でした。心配した地域に問題はなく安堵。
11時頃、窓の外を見ると、ヒガンバナが2輪咲いていました。きっと今日もやってくる雷雨で根元から倒されるかも、と思い、記念写真撮り。
家に入った直後に短時間ながら、頭の上でバケツをひっくり返したような降り方。予想通り、根元から倒されてしまいました。
ご丁寧に、午後にも短時間の土砂降り。所用での外出はやむなく車で。後は閉じこもりの一日。
災害列島に住む以上、文句は言えません。
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