木の実(カンレンボク、イスノキ、トチノキ)
越谷アリタキ植物園で見かけた木の実です。
●カンレンボクの果実(旱蓮木、中国名:喜樹)(オオギリ科カンレンボク属):
大木で、近くから見上げても写真になりませんでしたので撮りませんでした。
台風で引きちぎられて落ちたらしい実が、小枝ごと銘板の間に差してありましたので、その写真です。
本種は、中国揚子江以南の地に産する中国固有種の落葉高木で高さは30mくらいなりますが、わが国には野生種はなく、各地の植物園などに植栽されているそうです。
葉は長楕円形の葉で互生。葉の先端は尖り、縁は波打ちます。
雌雄同株で、雌花は上に、雄花は下に咲きます。開花期は7~8月で、花の色は淡緑色。
果実は長さ2.5cmほどで長楕円形の痩果が多数集まって出来た大きなコンペイ糖のような集合果です。
さわるとやわらかいです。秋に淡黄褐色に熟します。
●イスノキの果実(マンサク科イスノキ属):
2本の角が生えた実が目につきました。ただ、”あそこにある”、と教えられるまで見つけられませんでしたが。
本種は暖地に自生するマンサク科の常緑高木で高さは約20mになります。
幹は独特の樹肌模様になります。
葉は厚く長楕円形で互生、深緑で表面に強い光沢があります。
4月頃、見られる時期は短いですが、葉腋に小花を総状花序につけます。雄しべの葯は赤く色づきます。
秋に熟す果実は朔果で表面が黄褐色の毛で覆われ、先端に雌しべが2裂した突起として突き出しているのが特徴的です。
花期は4~5月、果期は夏、実が熟すのは10月、分布は関東以西、四国、九州。
●トチ(トチノキ)の実(トチノキ科トチノキ属):
落ちたものが一つ”陳列”してありました。
秋に、関東近辺の山地沢筋などに行くと、足元にも落ちているのをよく見かけます。
独特の風味のあるトチ餅はおいしいです。ただトチの実を渋抜きしてデンプンを取り出す手間は大変だそうです。
トチノキ:落葉高木、雌雄同株、花期5月、 果期9月、分布は日本各地。
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