草原の小昆虫、”分断色”のヒシバッタなど
晴れて暖かい日には草原などの地表で暮らしている小さな昆虫が遊歩道に這い出しているのを見かけます。
多くのものは小さいだけでなく、背景地面の色模様にまぎれて、注意しないとわかりにくいことがあります。
先に余談を:
『虫の模様』のうちで、カモフラージュ効果を発揮する隠蔽色(保護色)には、
①背景と同じ色でとけ込む場合、
②色模様の効果によって生き物の形を見えにくくする「分断色」の場合があります。
「分断色」の効果を、ハラヒシバッタの例で紹介された記事があります。
http://column.odokon.org/2012/0704_121212.php
以下はいずれもデジカメの液晶画面で探すのが難しい体色や色模様の例です。
●ヒメサビキコリ(コメツキムシ科):
小さなコメツキムシの仲間です。
草地から這い出してきたところ。大きさ(体長)8~10mmほど。画像では触覚が不鮮明で、確信はありませんが、大きさやその他の特徴から本種としました。
平地~山地、また河原や草地荒れ地などの石下などに見られる普通種。
出現時期は4~10月、分布は日本各地。
●マダラスズ:
小さなコオロギの仲間。何回も登場しています。液晶画面では、どこにいるのか探してしまいます。「分断色」の例でしょう。
こちらは目立ちやすい例です。
●イネクビホソハムシ:
体長4.5mmほどの小さなハムシの仲間です。
胸部と肢の上部が赤褐色、頭部や腹部は青藍色です。
全体に細長い甲虫ですが、地表にいると小さくてもよく目立ちます。
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