アオツヅラフジ(雄株)
アオツヅラフジ(雄株)(ツヅラフジ科アオツヅラフジ属):
畑沿いの民家の庭に侵入して植木に絡みついていた落葉つる性木本です。
庭などでは邪魔になるだけのツル植物です。
本種は雌雄異株で、今回見かけたものは花の形から雄株とわかりました。
当然ながら雄株には実はつきません。
雌株は(雄株同様に)、花は小さくほとんど人目を惹くこともありませんが、秋には、粉白を帯びた濃藍色のブドウの様な球形果実をたくさんつけて、とても目立つようになります。
果実は直径6~7mmの核果で、粉白を帯びた濃藍色に熟します。中には核が1個入っています。
(過去ログ写真再掲)
本種は山野にごく普通にみられ、また藪や市街地の道端などでも見かけられることがあります。
枝や葉裏には短毛があります。葉は少し光沢があり互生します。形には変化が多く、卵形ないし心臓形で、3浅裂することもあります。つるは長くのびます。
夏に枝先と葉腋に小さな花序をだし、花序は集散花序で,小さな黄白色の花をたくさんつけます。
花弁と萼片は6個。雄花の雄しべは6個。なお雌花には雌しべ1個と仮雄しべが6個で、当然ながら、明らかに花の形は違います。
花期は7~10月、分布は日本各地。
なお、茎や根は木防己と呼ばれ、利尿、鎮痛、解熱の効果がある薬草として漢方薬に使われています。
似た植物には、葉柄が長く、茎や葉は無毛のツヅラフジがあります。
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