ホシホウジャク、ツメクサガ、その他ヒメイワダレソウなど
相変わらず暑い毎日です。
●ホシホウジャク(スズメガ科ホウジャク亜科):
夕刻に行った図書館で、植栽ハナツクバネウツギ※の蜜を求めて、いそがしく飛び回っているホシホウジャクに出会いました。
夕刻、しかも高速で飛翔する姿を 手元にあった”コンデジ”で写し止めるのはなかなか容易なことではありませんでした。
翅がないように写っていますが、まあ、”見ましたよ”、という記録です。
時には庭に飛んでくることもありますが、記録できたことはありません。
(※ハナツクバネウツギ(スイカズラ科ツクバネウツギ属):
半落葉低木の園芸品種で、庭木として、あるいは公園などの生垣として、広く植えられています。)
本種は、大きさ(開張)40~50mmで、茶色っぽく後翅の橙黄色が目立つスズメガの仲間。
昼間に花のまわりを素早く飛び回り、色々な花で、ホバリングしながら、長い口吻を伸ばして吸蜜しています。
胴体が太く、黒い腹部には白い斑紋があります。素早い羽ばたきです。
住宅地周辺でも見られる普通種。
似た仲間には少し大型のクロホウジャクや一回り小型のホシヒメホウジャクなどがいます。
なお、クロホウジャクの幼虫はユズリハにつきますが、ホシホウジャクとホシヒメホウジャクの幼虫はヘクソカズラの葉を食べています。
出現時期は7~11月、分布は日本各地。
余談:
ネット上の記事※を参照すると、空中停止して花の蜜を吸うので有名な「ハチドリ」のホバリング時の羽ばたき回数は55回/秒。
そして(ホシ)ホウジャクは70回/秒だそうです。
また素早く移動している時の飛翔速度は実に時速50km近い超高速という。
こんなスピードで飛び回る時のホシホウジャクは、シャッター速度1/2000秒でも、翅を静止画像として撮れないこともあるようです。
※ http://www.pref.osaka.jp/attach/15501/00124682/121024hoba.pdf
(ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記urlをコピーして、ブラウザに貼り付け、アクセスして下さい。)
●ツメクサガ:
その後、別の日、田んぼ道にはえたシロツメクサに、ツメクサガがいました。以前に記録済みの昼行性の小さなガです。
一つの花で動かず熱心に吸蜜していましたので、撮るのは容易でした。
●その他:
また、農道のグランドカバーとして植えられたヒメイワダレソウ※の小さな花の蜜を求めて、いつもおなじみの(写真上から順に)ベニシジミ、イチモンジセセリ、ヒメアカタテハ、キタテハなどがやって来ます。
※ヒメイワダレソウ(クマツヅラ科イワダレ草属):
外来種の多年草で、グランドカバープランツ(被覆植物)*の一つです。
近くの田んぼ道でも、ここ数年の間に雑草対策のため少しずつ利用されているのを散見するようになりました。
* http://www.pref.gifu.lg.jp/sangyo-koyo/norin-jimusho/gifu/noutiseibika/tayori.data/2010.0806fujii.pdf
(ハイパーリンクはしていません。)
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