コウヤボウキの花
落ち葉の季節11月に。いっそう秋が深まります。
落葉:
秋の日のヴィオロンのためいきの 身にしみてひたぶるにうら悲し.................(ヴェルレーヌ、上田敏 訳)
流れていく時間の速さは、歳を重ねるほどに感慨深く、身に沁みます。
コウヤボウキ:
5年以上も前になるでしょうか、冬枯れの山地で、花後にできた綿毛の種が,風にも飛ばずに残っていたのを少し採取して、庭に埋めておきました。
そして、すっかり,忘れた頃に、針金のような、細長い茎が伸びだしているのに気がつきました。
あまり環境が良くないこともあって、全く目立たない存在で、いつの間にか姿が消え、翌年また同じところに細長い茎がヒョロヒョウロ生えてくる、ということを,途絶えることはなく、数年間繰り返していました。
今年10月はじめに、まだ日よけカーテンにして,残っていたいたゴーヤのツルの間に、やはり貧弱で細い萎びたような茎が数本、うなだれるように隠れているのに気がつきました。
少し可愛そうかなと,周囲のゴーヤを取り除き、支柱を立てておいたものです。
そして10月末、冷たい雨が降った翌日の午後、何やらシロっぽい塊がぽんぽんとあるのが目にとまりました。
なんと、貧弱で”青白い顔つき”ではありますが、コウヤボウキの花が咲いていたのです。
山地で見かける元気な株にはとうてい及びませんが、アップで見るとやはりなかなか芸術的な花姿です。
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