ハッカハムシ、ヨモギハムシ(2013/11)
草原も除草されてすっかり茶色の冬枯れ風景に変わりました。たくさんいたバッタもほとんど姿を消したこの頃。
まだ、ぽつんぽつんとうごめいている小昆虫がいます。
たまたま1匹だけ金銅色に光りながらゆっくり歩いていたハッカハムシです。
●ハッカハムシ(ハムシ科):
大きさ9mm前後。以前に一度見かけたことがありましたが、目にする機会は大変少ない甲虫です。
光を受けて金銅色に鈍く光る前翅に、縦に並ぶ黒色の平滑隆起斑紋があるハムシです。
他に似たものがいませんので一度で覚えました。
光の受け具合で脚などが紫色に光ったり、またひっくり返すと全面紫色に光ったり、です。
通常は銅色ですが、日本海側では藍色を帯びる個体が現れるそうです。
ハッカをはじめ、アオジソ、ホトケノザ、アキギリ、ヒメシロネなどシソ科の植物の葉につきます。
出現時期は5~11月、分布は日本各地。
●ヨモギハムシ(ハムシ科):
大きさ 8mm前後。遊歩道にたくさん這い出しています。
草原にたくさんいます。昆虫の少なくなった今ごろ一番よく見かけるヨモギハムシです。
青藍色に光るものと黄銅色の光沢をもつ2つのタイプが普通にいて、同じように見られます。
そして晩秋のこの時期、産卵場所を探して地表を歩きまわる、お腹の大きなメスも目につきます。
草地のヨモギや、ヤマシロギクなどを食べ、これらの植物の茎や葉上、および周辺の地表で見られます。
よく歩き回り、ほとんど飛びません。成虫と卵で越冬します。
出現時期は4~11月、分布は日本各地。
*青藍色タイプの♂:
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