クロスジカギバ(幼虫)/サンゴジュハムシ幼虫、キアシブトコバチ(2014/4)
クロスジカギバ(幼虫)カギバガ科:
通りすがりのサンゴジュの生け垣が、遠目には、黄緑色の若葉を展開してすがすがしい景観を呈していましたが、近寄ると害虫に蚕食されて台無しになっていました。
サンゴジュは春の若緑や秋の赤い実がきれいなので、生け垣や公園樹として植栽されていますが、とかく害虫に好まれるようで、まともな葉の木を見たことがないくらい、虫食いのボロボロの葉になっている樹木が多いです。
ご多分に漏れず、害虫に喰われた若葉の陰に隠れるように、尾角の長い茶褐色に黄緑色の混じった幼虫が一頭くっついていました。大きさ(体長30mmくらい)。
それを撮ってからもう一度見回すと、少し離れた日陰で高いところにある葉陰に、もう1匹見つかりました。
クロスジカギバ、としましたが正しいかどうかわかりません。
ともかく越冬幼虫だったようです。
(画像はクリックで拡大します。)
※クロスジカギバ幼虫:
終齢幼虫の大きさ(体長)は28~40mm。頭頂部に、あまり目立たない小さな突起が一対あり、胸背部には大きな突起が1個あります。
また長く伸びた“シッポ“(尾状突起)があります。長さは9mm前後。
体色は茶褐色型~黄緑色型と変化が多く、同一個体でも週齢により変化するようです。
食葉樹はスイカズラ科ガマズミ属のサンゴジュ、ガマズミ、オオカメノキなど。分布は日本各地。
なお、幼虫の食葉樹や姿形よく似た仲間に「アシベニカギバ」(幼虫)がいて、今回も画像だけではどちらとも判断が難しかったのですが、複数のネット上の画像とも比較し、素人の絵合わせで“クロスジ”としましたが、その程度ですので信頼性はありません。
幼虫を採取、飼育して、蛹化、羽化してくる成虫を観察すれば確証が得られますが、できません。
●サンゴジュハムシ幼虫とキアシブトコバチ:
今回記事と直接接関係ありませんが、穴だらけになったサンゴジュ若葉を裏返して見ると、大きさ10mmほどのサンゴジュハムシの幼虫が方々にくっついていました。
(写真上:サンゴジュハムシ幼虫)
そしてまた近くを小さなハチが飛び回っていました。
なかなかじっとしないので、はっきりした画像が得られませんでしたが、遠くから撮れた画像をトリミングしてみると、どうやらチョウやガの蛹に寄生する寄生蜂の「キアシブトコバチ」のようでした。(写真下)
春たけなわとなったこの頃、生き物の世界も活気を帯びています。
それで、人間に都合の良くない”害虫”には、消毒剤の出番が必須になるのでしょう。
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