ハチの仲間サトジガバチ、ハグロハバチなど8種(2014/5)
5月のフィールドで見かけたハチの仲間です。毎年の繰り返しで、とくに目新しいものではありません。
●サトジガバチ(ジガバチ科):
草地の地面を忙しく歩き回り、獲物を探している様子でした。大きさから♀のようでした。
体長♀約25mm、♂21mm。全体は黒く腹部中程が橙色で先が藍色です。
巣は土の中に作り、シャクガやヤガの幼虫を捕らえて仮死状態にして穴に引き込み、卵を産み付けて砂石で蓋をします。
●ハグロハバチ♀(ハバチ科)
体長9mm前後。ハグロハバチのメス成虫には脇腹に白線が2本あります。
(なおオスにはありません)
また、翅の縁に白紋があります。(オスも同様です)。
なお、本種は成虫よりも幼虫の方がよく観察されていて人気者です。
●不明のクロハバチの仲間:
忙しく飛び回っていた不明のハバチ。体長9mmほど。後脚の腿節に白色部分がありますが、その他は全身真っ黒でした。
●セグロカブラハバチ(ハバチ科):
体長7㎜前後、遠目にはカブラハバチ、ニホンカブラハバチに似ていますが、異なるのは中胸背板全体が黒いことです。
その他頭部・触角・中胸背板・翅・各肢の脛節から先は黒色で、ほかは体全体が橙黄色です。
幼虫はアブラナ科植物に寄生します。
●カブラハバチ(再掲):
体長7mm前後。黒い頭と半透明の黒い翅、そして胸部と腹部はオレンジ色ですが、翅の付け根部分は黒色です。脚の先端部付近は黒色です。
●ニホンカブラハバチ
ちょうどバラの害虫防除をしていた庭に、複数飛んできた仲間の1匹。一見、バラの天敵害虫チュウレンジハバチに似ていて、殺虫剤をスプレーするとぽたりと落ちてもがいていたもの。
しばらく後で見るといなくなっていました。
体長7mm前後。頭と翅が黒く、胸部と腹部はオレンジ色、また翅の付け根部分もオレンジ色です。
(なお、カブラハバチはこの翅の付け根部分が黒いことで区別できます。)
●キアシブトコバチ:
葉裏でくつろいでいたものです。大きさは6mm前後。
黒い体で脚は黄色、特に後脚が特大に”太もも”の小さなハチで、寄生蜂の一種です。
●不明のヒメバチの仲間:
体長25mmほど。エノキ幼木の.葉裏表を忙しく歩き回りながら獲物を探していたようです。
被写体ブレのため記録に残せるような画像は撮れませんでしたが、参考用に。
雰囲気としてはイヨヒメバチ(ヒメバチ科)に一番近いようにも思いますが、このブレブレの画像だけでは何者かわかりません。
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