5月、生け垣にいたムシ(ミノウスバ幼虫、エノキハムシ幼虫、サンゴジュハムシ幼虫、ニレハムシ、クロウリハムシ
5月の生け垣。軟らかくて食べやすい若葉には色々なムシ(害虫)がついているのがわかりました。
同じ時期に食葉樹の奪い合いで競合しないように、それぞれが実にうまく樹種を選択していることに改めて感心しました。
もちろん中には何でも喰いあさる輩もいる世界ではありますが。
●ミノウスバ幼虫(マダラガ科):
マサキの若葉を食い荒らしていたのは、蛾のミノウスバ幼虫(マダラガ科)です。
多くは葉裏についていて鳥の目を避けているようです。
黄白色地に黒色の縦縞模様があり、まばらに毛が生えた毛虫です。
体長15mm~20mmほど。
晩秋に羽化した成虫が、幼虫の食葉樹であるマサキ(ニシキギ科)の枝先に卵を産みつけ、その卵塊がそのまま越冬し、春になって新芽が出る頃に一斉に孵化し、集団で若葉を食い尽くすほどに食害する害虫の代表格なので、要注意。
●エノキハムシ幼虫:
エノキの若葉を食害していました。
成虫はニレハムシの黒い紋を消して、体色をずっと薄くしたような外観をしています。
●サンゴジュハムシ:
サンゴジュを食害していました。
こちらの成虫の方が、外観はニレハムシ成虫に似ています。
●ニレハムシ:
ケヤキの若葉にたくさんいましたが、近くに生えていたネズミモチにもとまっていました。
成虫、幼虫ともケヤキやニレ類の葉を食害し、街路樹などでも発生を見ることが多い害虫です。
●クロウリハムシ:
エノキではなく、ケヤキの葉に飛んできたようです。
こちらはもともとカラスウリ類の葉を好んで食べ、他にダイズ、エノキ、シソなども食べる、どこにでもいるハムシです。
なお幼虫は地中にいて、ウリ類の根を食べて育ちます。成虫で越冬します。
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