5月、生け垣のケムシ:ドクガ幼虫、キドクガ幼虫、ヒメヤママユ幼虫
5月の若葉が展開した生け垣にいた毛虫たちです。
●ドクガ幼虫(ドクガ科):
生け垣足元から雑草として生えていたイタドリのあちらこちらについていましたが、”触らずには”位置的に真上からのアングルしか撮れず、体側面の画像がありません。
そのため不確かではありますが、ドクガ幼虫としました。
ドクガの幼虫は全身黒色で、体側下部は黄褐色、また背面には毒蛾仲間特有の瘤状の隆起が連なっていて、そこから長い毛が生えています。
毛には毒があり他の仲間同様、要注意です。
サクラ類、バラ類、クヌギなど、様々な植物につきます。
分布は日本各地。
●キドクガ幼虫(ドクガ科):
ケヤキ(カエデ科)幼木の若葉についていたのでキドクガとしました。
本種はカエデ科の他にもエゴノキ科、リョウブ科、ツヅジ科などにもつきます。
なお、外観がそっくりで見分けが困難なゴマフリドクガ幼虫はツバキ科、バラ科、マメ科などを食葉樹としています。
分布は日本各地。
●ヒメヤママユ幼虫(ヤママユガ科):
生け垣のサンゴジュ(スイカズラ科)を食害していたヒメヤママユの若齢(2~3齢)幼虫です。
一見した体型はドクガ仲間のようですが、ヤママユガの仲間です。
幼虫の食葉樹は、バラ科、スイカズラ科、ブナ科、カエデ科などさまざまな植物です。
ちなみに1齢幼虫は体全体が黒色ですが、2~3齢幼虫は側面が黄緑色で背面は黒色、前部に赤い紋があります。
そして4~5齢(終齢)幼虫になると全身緑色でまた白い毛が生えています。
5月下旬~6月上旬に体長60mmほどの終齢幼虫になります。
その後、楕円形で網目状の繭を作って蛹化します。
なお秋に羽化した成虫は、前翅長46mm前後で、交尾した後のメスは樹幹に不規則な卵塊を産みつけ、卵で越冬します。
分布は日本各地。
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