セアカキノコバエ/その他ケバエの仲間
●セアカキノコバエ(セアカクロバネキノコバエ) (キノコバエ科)
体長10mm前後。(雌のほうが大きい。)
例年4月下旬くらいから畑地、草地や樹林地などのフィールドに見慣れたケバエ仲間が大量に飛びだしていて、正直、感じ悪い奴ら、と敬遠していました。
そして今回(5月中旬の山地で)も、いつも見かけるケバエの仲間かと一度はスルーしたものの、次にまた交尾中のカップルがいたので気まぐれで撮ってきたものでした。
その際にはわかりませんでしたが、後で不要な写真の削除・整理していた際に、原画を見ると、ケバエ仲間とは少し様子が違い、触覚が長く、脚も細長くて、まったく別種のセアカキノコバエであることがわかり、初めての記録となりました。
※長い触覚を持ち、オレンジ色の胸部と黒い翅、そして細長い脚が特徴のセアカキノコバエのカップルです。
本種は、雌の腹部背面は黒く、腹面が黄色で、雄は腹部全体が黒色です。♀の方が大きいです。
幼虫はキノコ類の菌糸を食べると推定されています。
※別の葉にいた個体で、腹面が黄色く見えますから♀のようです。
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なお、直接の関連はありませんが、見慣れたケバエ仲間について、今シーズン(5月中に)撮り直したもの、また過去ログに掲載済みの画像も含めて、以下にあらためて並べて掲載しました。
●メスアカケバエ:(再掲)
上2枚が♀で、下2枚が♂です。
雌雄で体型も色も異なります。体は雌が大きく、複眼は小さいことは、.他のケバエ仲間と同じです。
●ヒメセアカケバエ:
草むらのネズミ麦に止まっていたカップル。
雌雄同色。メスアカケバエより小ぶりで、胸背部の半分が赤い。
♀(画面上側)の方が大きめ。複眼は♂(画面下側)が大きい。
●ハグロケバエ:
雌雄共に同じ全身真っ黒で、♀は体が大きく複眼は小さい。オスは逆に小さい体で複眼が大きい。
いずれのケバエ仲間も、廃棄された野菜など植物性の腐植が堆積している畑の周辺などで春先からよく見かけます。
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