バラハタマフシ(虫こぶ):
風薫る5月、というにふさわしい数日がありましたが、後半は熱中症予防訓練期間になったような5月が終わりです。
●バラハタマフシ(虫こぶ):
図書館の帰り道の前庭で。
きれいに剪定された生け垣の隙間から伸び上がったノイバラの葉の周辺に、
半分赤くなった丸い玉ができていて目を引きました。
バラハタマバチが葉などに卵を産み付けることによって、植物組織が変形して出来たもので、大きさ(直径)5~10mm 弱、“珠”の表面には小さな突起があります。
大きな虫こぶの内部には複数の幼虫室があり、各室に1 個体ずつ牙のあるタマバチの幼虫が入っているそうです*。
指先でつまんでも容易には潰れず、見かけ以上に丈夫なものです。
6~7月頃に葉から脱落し、そのまま幼虫は虫こぶ内で越冬し、翌春に羽化します。
*(参照: http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/Mizotalab/profile/Abstract/jpap-32.pdf →このレポート中の(No.26)バラハタマフシ)
余談ながら、園芸種のバラにも寄生して虫こぶが出来ることがあり、そのせいで枯れたりするような被害は無いそうですが、当然嫌われています。
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