ヘリグロテントウノミハムシ
●ヘリグロテントウノミハムシ(ハムシ科テントウノミハムシ属):
ネズミモチを主木とする生け垣の隙間に自生したエノキの幼木の葉にテントウ虫のような小さな虫がくっついていました。
日陰の生け垣の下生えで、少し風があって揺れ続けるため、葉の付け根付近を指でつまんで撮ろうとしたら、ピンッと跳ねて視界から消えてしまいました。
目視では小型のテントウ虫の仲間かと思いましたが、デジカメ画像には細長い触角が風になびいている様子が撮れていて、テントウ虫の仲間ではなく、ハムシ仲間で庭木の害虫である「ヘリグロテントウノミハムシ」と分かりました。
※ヘリグロテントウノミハムシ
大きさ4mmほどで、名前の通り、「縁(ヘリ)が黒くてテントウムシにそっくりのノミのように跳ねるハムシ」です。
ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、ネズミモチ、キンモクセイ、ギンモクセイなどに寄生して食害する小さな大害虫。
成虫は小型テントウ虫類に似ていますが、細長い触覚があるので容易に区別でき、またわずかな刺激にも反応して"飛ぶ”のではなく、ピンッと跳ねて逃げていきます。
成虫で越冬し、4月中旬に地上に現れ、若葉に卵を埋め込むように産みつけると、上を分泌物で覆います。
幼虫は潜葉性で葉の中に潜入して食害します。
新成虫は6月下旬~7月初旬に現れ、葉を著しく食害します。11月中旬には落ち葉の下などで越冬します。
分布は本州~南西諸島まで。
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