マイマイカブリ幼虫、ニワハンミョウ、ルリタテハ、リュウキュウアサギマダラ、オオゴマダラ
5月初め、夏日になって暑かった日、”ぐんま昆虫の森”(http://211.5.114.137/www/toppage/0000000000000/APM03000.html)まで出かけた際に、気まぐれに撮ってきたムシです。
●マイマイカブリ幼虫(オサムシ科オサムシ亜科):
日中、林間の舗装道路を活発に歩いていて止まる様子がないのを追っかけ撮影。
ちょうど排水溝蓋の鉄板の凸凹を横断する時少しスピードが落ちた際のショットだけが比較的ブレが少なく、画像はこの1枚だけになりました。
幼虫は全身が艶のある黒色で、扁平な体型をしていて、シデムシ類の幼虫にも少し似ていますが、胸部や腹部側面の節ごとに縁部がひれ状に伸張し、体側面のシルエットは鋸歯状となっていることで区別できます。
しかし他のオサムシ類には、マイマイカブリ幼虫そっくりの幼虫もいて、外観だけでは同定が難しいこともあるようです。
今回は、写真1枚だけで、マイマイカブリ幼虫としたものです。
※幼虫も(成虫も)カタツムリ食で、体長2cm程の1齢幼は充分な量のカタツムリを摂食すると土中に潜り、脱皮して2齢(=終齢)幼虫になります。
2齢幼虫は土中に深く潜って蛹室を形成し、内部で蛹になった後、羽化して成虫になります。
終齢幼虫または成虫で越冬します。
※付記:
●「マイマイカブリ」はオサムシ類のひとつで、日本の固有種です。
・『オサムシ』はオサムシ科オサムシ亜科に属する昆虫の総称です。主として地上を歩き回る肉食の甲虫で、地域変異が大きく、また色の美しいものも多い甲虫です。
・マイマイカブリ成虫は危険を感じると尾部からメタクリル酸とエタクリル酸を主成分とする酸性で、強い臭気のある液体を噴射します。
この液体は刺激が強く、むやみに手で押さえたりしないよう注意。
・成虫・幼虫ともに夜行性とされていますが、今回のように日中でも良く目撃されています。
・後ろ羽が 退化し、しかも前羽が背中でくっついていて飛べないため遠くまで移動できず、そのために姿形や、色の異なったなかま(亜種)がたくさんいます。
・体長40~65mm、(成虫)出現時期は5~9月、分布は日本各地。
●ニワハンミョウ:
林縁の舗装道路にいました。野原の道端や山地などで普通に見かけます。
●ルリタテハ:
林地を飛んでいて、木に止まりましたが、翅は開かないまま飛び去りました。
なお余談ながら、ルリタテハは我が家の庭のホトトギスにやって来て産卵し、幼虫、蛹化、そして羽化することもありました。
●リュウキュウアサギマダラ:
群馬県では見られない南方系の生き物が観察できる「昆虫ふれあい温室」にたくさん飛び回っていました。
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