アカボシゴマダラ(2014/夏)③ ゴマダラチョウ、コムラサキ、ルリタテハと樹液に
7月中旬、高温多湿の日中、同じ時間帯に見かけた記録です。
アカボシゴマダラが優勢のクヌギ樹液にやってきた在来種のゴマダラチョウ、コムラサキ、ルリタテハです。
ゴマダラチョウはアカボシゴマダラにかなり対抗力があるように見えますが、ほかのチョウはアカボシゴマダラが来ると引き下がって遠くで樹液場所が空くのを待っています。
なお、近郊ではもともと、コムラサキもルリタテハも個体数は多くありません。
●コムラサキ:
クヌギの樹上で待機していた1頭が、やっと場所が空いて”誰もいなくなってから”やって来ました。
直射日光の入らない木陰のため、”コムラサキ”の名前の輝く紫色の翅が観察できませんが、条件さえ良ければ美しい翅色が見られます。
●ルリタテハ:
1頭やって来て、ほんのわずかな時間いましたが、もう何も残っていないということだったのか、すぐに飛び去ってしまいました。
余談ながら以前は庭のホトトギスにやって来て産卵し、幼虫が孵化してやがて蛹化、そして羽化して飛び立って行きましたが、最近はあまりやっては来ません。
※最後に余談を。
外来移入種のアカボシゴマダラ(要注意外来生物)と在来種ゴマダラチョウの幼虫食葉樹は共にエノキで、競合が危惧されています。
コムラサキ幼虫の食葉樹はシダレヤナギなど柳類、またルリタテハ幼虫の食草はサルトリイバラやホトトギス類、ユリ類で、競合することはありません。
---(完)---
P.S.
日中、アブラゼミより早く、ミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきました。
公園では初鳴きでしょう。
ケヤキの大木の上から降ってくる声はすれども、姿は見えずで、確認できませんでしたが。
| 固定リンク
「昆虫」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヨトウガの卵( バラの葉裏に)(2021.05.23)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- フタテンアツバ、不明のガ、アカハラゴマダラヒトリ(2021.05.20)
コメント
我が家には今ツマグロヒョウモンの終齢に近くなった幼虫が何匹かいます。
時々どこへ行くのかうろうろ這っています。蛹になる場所を探しているのかも知れません。
ただおっしゃるように、結局行方不明になることが多いのも事実です。
スズメがこの時期、大きなイモムシを咥えて飛んで行くのを見かけます。天敵はほかにも色々居る世界ですから・・・
投稿: クロメダカ | 2014年7月27日 (日) 21時27分