蔓延るツル植物類/集まる昆虫類オオモンクロクモバチ、アメリカジガバチ、イチモンジチョウ若齢幼虫、その他
梅雨明けを待ちつつ、その後の猛暑を恐れつつ、平凡な時間が流れる散歩コース周辺の昨今。
”豊富な雨”と蒸し暑い気温のせいで、”生活ゾーン”にも常連のつる性迷惑雑草ヤブガラシ、ノブドウ、ヘクソカズラ、ノアサガオが勢いよく繁茂しています。
毎シーズンオフにはきれいに除草されてもしたたかで途絶えることはありません。
中で目立つのがノアサガオ。園芸種のアサガオに較べればずっと小ぶりながら、濃い紫色の“きれいな”花をつけて通りすがりには楽しめます。
開花期間は長く、雑草野生アサガオ仲間では、一番早く咲きはじめ、また一番遅くまで咲き残っています。
園芸品種に較べ一日の開花時間もずっと長く、曇りの日には午後まで開いています。
●ノアサガオ:
※ヤブガラシの花:
ヤブガラシの花の直径は約5mmで、薄緑色の花弁4枚と雄蕊が4本、雌蕊が1つあります。
花弁と雄蕊は開花後半日ほどで脱落してしまい、白色の雌蕊が中央に立った直径約3mmの橙色の”燭台”のような「花盤}(盤状の花托)が残ります。
この花盤は蜜が豊富で、蜂や蝶などの昆虫が好んで集まる”ファミレス“のようです。
ヤブガラシの花盤にやって来た昆虫:
●オオモンクロクモバチ(クモバチ科):
クモを狩るクモバチの仲間では大型種で体長17mm前後。
今回の画像ではアングルのせいであまり明瞭ではありませんが、全身黒い体の腹背部によく目立つ橙褐色の斑紋があります。
ヤブガラシの花にもよく来るようで、初夏から晩秋にかけて活動しています。
分布は日本各地。
●アメリカジガバチ(アナバチ科):
アメリカ原産の外来種。大型で体長は23mmほど、胸や脚に黄色の斑紋があります。
腹柄は黒色です。
壁などに泥でつくった巣を作り、小型のクモを捕捉します。
●不明種:
体長12mm前後の小型のハチが多数飛び回っていました。
黒い体に複眼は暗緑色。移動が早くなかなか撮れないため、あらかじめピントを合わせていたところにやって来る個体を撮ったもの。
●セマダラコガネ(コガネムシ科):
花にいたのを撮ろうと近寄った途端にポロッと落下して葉にぶつかり、そこから飛び立つ瞬間で、今ひとつの画像になりました。
そのまま行方不明に。
本種にはノーマルタイプと全身が暗緑色で斑紋が無い黒化型と、さらにノーマルタイプと黒化型の中間型があります。
今回の個体は初めて見た暗緑色の体で上翅の斑紋がある中間型(写真上)のようです。(写真下がノーマルタイプ。)
同じくツル性植物仲間で あちらこちらに自生したスイカズラ(金銀花)には体長1cmほどのイチモンジチョウ若齢幼虫がくっついて葉を囓っているのを見つけました。
●イチモンジチョウ若齢幼虫と以前撮影の成虫:
ついでに。
庭のツリバナの未熟な青い実に、孵化して間もないキバラヘリカメムシ幼虫が群がっていました。
一部は点々と移動も始めていました。
放置すると実を吸汁して、秋に赤く熟す実がだいなしになるため、群れているところは駆除するしかありません。
●春に咲いた花と、未熟な青い実に付いていた孵化間もないキバラヘリカメムシ幼虫:
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コメント
こんばんは。
九州南部は梅雨明けしたそうですね。関東も来週くらいでしょうか。
毎日うんざりするほど繰り返される”熱中症に注意”が必要になるのでしょう。
当地のセミも熱中症のようで、今シーズンはあまり出歩いていないようです。
投稿: クロメダカ | 2014年7月16日 (水) 19時29分
こんにちは。千葉では、今日はじめてセミの声を聞きました。といっても、数日前にヒグラシの声は聞いていたのですが。今日のはアブラゼミみたいでした。
投稿: felizmundo | 2014年7月16日 (水) 00時17分