アイスランド周遊の旅7日目(終日、首都レイキャヴィーク市内観光など)
アイスランド周遊の旅7日目:
首都レイキャヴィーク市内観光→アイスランド版露天風呂「ブルーラグーン」→レイキャヴィーク泊
ホテル発、バスでアイスランドの首都レイキャヴィーク市内観光に。
ここは世界最北にある「最も空気のきれいな首都」と言われ、アイスランド全人口の約6割が周辺に集中している都市です。市内観光後、ブルーラグーンで入浴も。
※午前:
あいにくの雨模様でした。防風・防水ヤッケ着用だけでほとんど大丈夫でしたが。
●ホフジハウス(レイキャヴィーク迎賓館):
おしゃれな個人住宅かと思えるほど、そのたたずまいは謙虚なものです。
1986年10月、冷戦終結のきっかけとなったレーガン・ゴルバチョフ会談が行われたことでも有名に。
会談の地に選ばれたのは、アイスランドの首都レイキャヴィークがニューヨークとモスクワの中間にあたるため、また周辺は見通しが効き、安全警備上も優れた環境だからとのこと。
●レイキャヴィーク漁港(古い港、オールドハーバーと呼ばれています):
・漁業立国の中心漁港として発展してき港。
港の東部地区に、コンサートホールと会議場の複合施設である「Harpa」が望まれます。
2007年に建築開始、斬新なデザインの建物で、異なる色の不規則な形のガラスパネル張りの鉄骨構造。
建設中に国の財政危機で工事が中断されましたが、その後立ち直り2011年5月に完成。
しかし今も巨額の投資を回収しきれない状態が続く”金食い虫”である、というガイドさんの話。いずれは改善されることでしょう。
尖塔のハトルグリムスキルキャ教会も遠望できました。
・この港からホエールウォッチング観光船も出ています。
また向こうに見える青い建物ホフニン(Hofnin)は、魚料理、温野菜添え、アイスランドパンケーキなどが食べられるレストラン。
周辺には古い面影の波止場風景も広がっています。
●大聖堂と国会議事堂(アルシング):
・大聖堂:(写真上)
大聖堂は国会議事堂に隣接しています。
アイスランドにキリスト教が伝来して以来、この地にあったと考えられているそうです。
現在の建物は石造りで、1788年から1796年に建てられたもの。
ルター派の小さな教会ですが、1874年にはアイスランド国歌が初めてこの教会で演奏され、1918年にはアイスランドの主権が、1944年にはその独立がこの教会で祝福されているというように、アイスランドに歴史に深く関わっています。
・国会議事堂:(写真2枚目)
現在の国会議事堂は、1881年に建てられた、玄武岩の外壁をもつ建物。
国会は世界最古の民主議会の名前を残し、アルシングと呼ばれます。
国会議事堂の壁には、ドラゴン、鳥、牛、巨人の4つのレリーフが彫られています。
昔デンマークがこの地を征服しようとした時に、それを防いだアイスランドの守護神なのだそうです。守護神はアイスランドのコインにも描かれています。
なお世界最古の民主議会アルシングは、1800年頃、ここに移されるまでは、地球の割れ目「ギャウ」(現在シンクヴェトリル国立公園)で行われていました。
国会議事堂の正面オイストゥル広場には19世紀独立運動のリーダー、ヨゥン・シグルズソンの銅像が建っています。(写真3枚目)
台座には彼に従う人々の様子を表現したレリーフが埋め込まれています。(写真4枚目)
彼はアイスランド独立運動の中心ではありましたが、学者で、暴力に訴えることはせず、学校を設立して医学や法学の普及に尽力したのだそうです。
そして、生前には独立は成らなかったものの、その意志を継いだ人々によってデンマークから独立を勝ちとったその日、1944年6月17日、独立記念日はまさに彼の誕生日だったそうです。
●街歩き:
・小雨の降る中、おしゃれな郵便局、石畳のシックな街並み、ティー&カフェ店など眺めながら、レイキャヴィークのメインストリートであるロイガヴェーグル通りなども散策。
・交差点の向こうに首相府:
ライキャルガータ通りを挟んで、市バスターミナルの向かいに見えた首相府。
建物は1756年に建設され、監獄として使われていた、とガイドさんから伺い、驚きました。
その後、大統領兼首相府となり、1996年に大統領府が移動して、現在は首相府になっているのです。
建物の前には左右に銅像が建っていて、(左の銅像は写っていませんが1874年に自治拡大を認めた憲法を発布したデンマーク王、クリスチャン9世だそうで)、右の銅像がアイスランド初の首相ハンネス・ハフスティン。
石畳の道路を歩いて行くとその先工事中。何かと思えば温泉給湯パイプの敷設現場という。
.なるほどこうして各家庭にもお湯が行き渡っているのです。
・チョルトニン湖周辺:
チョルトニン湖は市街地の中心にある湖。レイキャヴィーク市民の憩の場で、カモメやカモ類、また白鳥の親子など、たくさんの水鳥の姿が見られました。
湖の周辺には、古い建物の並ぶ旧市街や、国会議事堂、レイキャヴィーク大聖堂などが展望できる、落ち着いた美しい景観が広がっています。
また一角にユニークなモニュメントがありました。雨の中でじっくり撮れなかったのですが、大きな石の箱を頭からすっぽり被った人物。
頭の硬い(石頭の)お役人像、とか、見る人が自由に鑑賞すれば良いのだそうです。
まさにユニーク!
・またチョルトニン湖に浮かぶように建っている近代的な建物は市庁舎で、1991年に建てられ、地上3階、地下2階、湖に面してカフェテリアもあるユニークな近代建築です。
・市役所内には、アイスランドの5万分の1の立体模型が展示されていたり、眺めの良いカフェなどもあったりして、雨降りの市内観光時の休憩にちょうど良いところでした。
●ペルトラン:
ペルトランとはアイスランド語で『真珠』の意味。
ここはレイキャヴィークの貯湯タンクを改築した複合施設で、レイキャヴィークの小高い丘の上にあるドーム状の建物。
1991年に改築され、貯湯タンクだけでなく、レストランやショップ、展望デッキやサガ博物館があり、最上階は回転式の展望レストランとなっていて、2時間ほどで1周し、レイキャヴィークの街を一望できます。
また近隣の地熱発電所から送られてきた熱水を一旦ここに貯め、ここからレイキャヴィーク市全体にお湯が供給されているという、まさに温泉大国、アイスランドです。
●ハトルグリムスキルキャ教会:
レイキャヴィークのシンボルとも言われる、最も目立つ建物でルーテル派の教会。
教会の正面には、西暦1000年にアメリカ大陸を発見したというレイブル・エリクソンの銅像が立っています。
1930年、世界初の民主議会アルシング発祥1千年を祝って、アメリか合衆国から寄贈されたのだそうです。
(画像はクリックで拡大します)
※午後:
●ブルーラグーンへ。
・ブルーラグーン:
ここは豊富なミネラルを含む白濁したアクアマリン色の”露天風呂“が、約5,000平方メートルにわたって湖のように広がる世界最大の「露天温泉」(水着着用)。
温泉水は自然湧出温泉ではなく、背後にそびえるスヴァルツェンギ地熱発電所から供給されています。
地中2,000メートルから噴き出す蒸気と熱水のうち、蒸気は発電機のタービンを回し、分離された使用済みの温熱水は豊富なミネラルを含む温泉用水として蓄えられ「ブルーラグーン」の泉源となっています。
排水は70℃以上あり、それを約38℃に調節して供給されています。
舐めると塩辛いです。
(画像はクリックで拡大します)
・電子式のローッカールームで水着に更衣し、シャワールームで全身を洗って通過し、露天温泉へ。
・白濁したお湯は、乳液やクリームの原料として使われるシリカ(ケイ素)、塩分その他を多く含んでいて美肌効果があると評判で、老化防止にとシリカの泥パックを顔に塗りたくり、老いも若きも極楽気分で湯につかっています。
長湯の苦手な私は早々に退散しましたが、でも、“いい湯だな”、でした。
なお温熱水は近所の家庭暖房や温水プールにも給湯、利用されているそうです。
観光後ホテルに戻ります。
レイキャヴィーク泊
(→8日目/9日目に続きます。)
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