初秋に咲いている雑草の花など②シマツユクサ、ハナイバナ、ザクロソウ、その他
身近なフィールドに、秋の雑草がそれぞれの花をつけています。
ついでに撮ったものが溜まってきたので、ゴミ箱に行く前の記事、の続きです。
●シマツユクサ(ツユクサ科):
日本の九州以南や琉球列島に分布する1年草で、本来は分布域ではない当地でも、シマツユクサが、限られた範囲の草地で毎年観察できるようになっています。
この秋、偶然に、定着している草原の近くの畦道で、雑草に交じって一株花が咲いているのを見つけました。
物理的には隔絶したところで、どうやって移動したのでしょう。
当地での開花期は7~9月頃。
●ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属):
田圃脇や水路脇の湿地に群生しています。まれにシロバナも見つかります。
除草剤をあびたところでは、そのあおりで”シロバナまがい”になった花も隣り合って咲いています。
花は半日でしぼみます。花期は6~10月。
●イボクサ(ツユクサ科イボクサ属):
イネの収穫まえ頃から、水田の畦際や泥の溜まった水路などの湿地に繁殖している1年草です。
ツユクサの仲間で、開花は午前中で、午後には閉じています。
花は淡紅紫色の3弁花ですが、稀に4弁花もあります。茎の先や葉腋に単生します。
花期は9~10月。
●ハナイバナ(ムラサキ科ハナイバナ属):
畑や道端などに生える1~越年草。花は直径3mmほどの小さな淡青紫色で、花冠は5裂しています。花期は長くて3~12月。
小さな花に、小さなキタヒメヒラタアブ(またはミナミヒメヒラタアブ)♂が来ていました。
●ザクロソウ(ザクロソウ科ザクロソウ属):
畑地や道ばたに生える1年草。草丈は高さ10程度。
葉の付け根から、細い柄を伸ばし、その先の集散花序に直径約3mmの小さな白~黄緑色の花をつけます。花期は8~10月。
●キツネノマゴ(キツネノマゴ科キツネノマゴ属):
野原や道端に生える1年草。小さな花をつけますが拡大して見るとなかなかのものです。
花期は8~10月。
なお、白い花をつけるものもあるそうですが、まだお目にかかったことはありません。
●ツルマメ(マメ科ダイズ属):
野原や道ばたなどに生えるつる性1年草で、草地の雑草に絡んで繁茂していました。
葉腋から出た総状花序に長さ5~8mmの淡紅紫色の蝶形花を3~4個つけます。
花後豆果が出来ます。鞘には2~3個の種子が入っています。花期は8~9月。
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