ニラの花に集まるチョウ、その他のチョウなど
稲刈りに備えて田圃脇の除草がされたあとにニラが生えてきて、9月中旬には小さな白い花畑のようになっていました。
そして良く晴れた日中、満開の白い花にたくさんのチョウやハチなどの昆虫が群れていました。
身近で普通に見かけるものばかりでしたが、花粉や蜜の奪い合いで追いつ追われつの様相を呈していて動きが激しく、なかなか適切なシャッターチャンスが得がたいこともあったのですが、しばらく追っかけをして撮ってきました。
今回はチョウについて。
●アカタテハ(タテハチョウ科):
本種だけが、近くではあまり見かけない個体でした。
前翅は朱色と黒色、後翅は茶色のタテハチョウ。
ヒメアカタテハに似ていますが、大きさ(前翅長)30~35mmと本種の方が大きく、後翅の色や斑紋などの違いで見分けられます。
山地から人家周辺まで幅広い環境で見られます。
成虫で越冬するため早春から飛びはじめます。
幼虫の食草は、カラムシ、ヤブマオなどで草地に繁茂しています。
出現時期3~11月、分布は日本各地。
●キタテハ:
夏型(翅の切れ込みは浅く、表翅色もくすんだ感じの黄橙色です。)と、秋型(翅の切れ込みが深く、翅表はあざやかな橙色(裏翅は紫を帯びた褐色)の個体が現れます。
・夏型:
●ツマグロヒョウモン♂:
(♀もいましたが追っかけはしませんでした。)
●キチョウ:
例年は近くでは見かけることが少ないのに、なぜか今年は多く見かけます。
※以下は同じ日、散歩コースで見かけたもの。
たまたまニラの花にいなかっただけでしょう。
●ついでに、シロオビノメイガ:
足元の草原から飛びだしてきました。
・シロオビノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科):
大きさ(開張)21~24mmで濃褐色に白い帯の入った翅を持つメイガ。
草原に普通に見られます。昼間から活発に活動していて、草むらを歩くとすぐ飛び立ちますが、すぐに近くの植物の葉裏に隠れるようにとまります(写真)。
夜間、灯火にも飛来します。
幼虫の食草はアカザなど幅広い植物。
出現時期は6~11月、分布は日本各地。
| 固定リンク
「昆虫」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヨトウガの卵( バラの葉裏に)(2021.05.23)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- フタテンアツバ、不明のガ、アカハラゴマダラヒトリ(2021.05.20)
コメント