ハナムグリ幼虫の背面歩行
●背面歩行中のハナムグリ幼虫:
小雨がポツポツ落ち始めた遊歩道に、白いイモムシが這っているのを目にしました。
近寄って懲りもせず写真撮り。曇天下で動く被写体のためブレることが多く、何枚か撮ってから画像をよく見ると何かヘン!
腹面が上になっているのです。
あらためて這っている“ご本人を”よく見ると、頭は仰向けで、足も上向きで、背中を下にしてモコモコとかなりのスピードで這っているのです。
枯れ草の茎で触るとコロンと丸まって止まりますが、
(はっきりしない写真ですが、拡大原画像では背中側に太い針のような剛毛が生えているのがわかりました。)
すぐにクルリとやはり“上下逆さまに起き上がってモコモコと“仰向け状態で”歩いて行きます。
再び邪魔して“普通の姿勢”に起こして見ても、そのままでは動かず、
動画を撮ろうかとも思いましたが、あまり気持ちよくもないので止めました。
後で調べて、ハナムグリの幼虫とわかりました。
それにしても、地上でブリッジ歩行する理由は何なんでしょうね。
※ハナムグリの幼虫は(通常は土の中で生活していますが)地表に出ることもあって、その際に移動する時には背面を下にして体を真っ直ぐ伸ばし、背面に密生する剛毛を地面に引っ掛けながら蠕動して、かなりの速さで背面歩行(ブリッジ歩行)するというのです。
はじめて目撃しました。
よく似たコガネムシの幼虫も植木鉢などから掘り出すことがありますが、こちらは地面に置くと丸まっていますが、やがて普通に歩いて行きます。ハナムグリとの区別はこれで分かるそうです。
( 後日、同じ状況に再び遭遇したので、動画を撮りました。お暇ならこちらをどうぞ。)
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