シロザの紅葉
雑草の紅葉で晩秋を知る。
”尾瀬の草モミジ”、ほどに膾炙していませんが、紅葉する雑草仲間のシロザです。
どんどんアースカラー色になりつつあるフィールドに、除草から取りこぼされた迷惑雑草のシロザが一株、紅葉していて目についたので記録に。
少数の未熟な果実は緑色ですが、熟したものはきれいな紅赤色です。
果実の周囲には砂糖をまぶしたように白い粉状の細粒がついています。
果皮が破れて黒い種がのぞいている果実もあります。
種子です。
果実の塊をギュッと握ると、大きさ1mmほどの種がこぼれ落ちてきます。
たくさんの種をばら播くのですね。
※シロザ(アカザ科アカザ属):
道端や畑地、荒れ地、などに生える帰化植物1年草です。
茎が木質化して高さ60~150cmほどになる嫌われもの雑草の一つです。
そのため近くでは初夏および秋の除草作業などで除草され、大きく育つものはほとんど見かけません。
生長時に若芽の中心部分が白い粉状の細粒で被われるため、遠目には中心付近が白っぽく見えるので、“シロザ”。
(また中心部が赤色の粉粒で被われるものがあり、赤く見えるためそちらは「アカザ」と呼ばれますが、アカザは少ないようです。)
花期(9~10月)に雌しべが先に成熟し、花が開いてから雄しべが伸びていきます。
受粉後の果期(10~11月)になると果実ができます。果実の縁は稜になって5角形になります。
成熟すると果皮が5角形にそって5裂し、中から大きさ1mmほどの黒い種子が一個こぼれ出てきます。
この頃に葉は紅葉してきれいです。
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